第1回:海外のオウンドメディア動向(2/3)

第1回目では、 本レポート調査結果から考察された海外企業のオウンドメディア動向や具体的な取り組みについて、事例も交えながら紹介します。

  1. コンテンツキュレーション

    コンテンツキュレーションとは、様々な情報を収集しテーマ性を持たせて分類し集約することで新しい価値を持たせ、オウンドメディア上のコンテンツとしてユーザーに提供することを意味します。

    オウンドメディアの重要性が再認識される中、自社が保有するオリジナルコンテンツを如何に作り出し、活用していくのかが課題であると感じている方も多いのではないでしょうか。新たなコンテンツを企画して配信していくことも当然重要ですが、既に保有しているコンテンツを再利用することも1つの解として考えられます。これまでスペシャルコンテンツや特集コンテンツとして過去に作られたコンテンツは整理されず散在しがちですが、これらの貴重な資産(コンテンツ)を整理し、テーマ性を持たせて発信する場を新たに提供することで、メディアとしての側面を強化することができます。

    コンテンツキュレーションの例(3M)

    コンテンツキュレーションの例(3M)

  2. 動画マーケティング

    動画マーケティングとは、製品・サービスなどビジネス上のターゲットユーザーをしっかりと捉え、各ユーザーに対して訴求目的を明確にし、製品・サービス、企業ブランドなどの付加価値や魅力を伝えるための動画配信施策です。これまでのように単なるCM動画や広告キャンペーン動画を配信するという考え方とは異なります。SEOで検索エンジンからの流入を促し、動画を視聴したユーザーのアクションへ繋げるためのコミュニケーション導線の設計など綿密なプランニングが必要となりますが、動画を視聴したユーザーに対して製品・サービスの購買意欲や、企業ブランドへのエンゲージメントを大きく高めるという効果が期待できます。

    米国シスコによる世界のIPトラフィックの増加とトレンドの予測および分析を行う年次調査「Cisco® Visual Networking Index (VNI) Forecast (2011-2016)」(2012年6月発表)によると、インターネットユーザ数の増加や、タブレット、携帯電話をはじめとするスマートデバイスの増加に伴い、世界のIPトラフィック量は爆発的に増加するとの予測がなされています。その中の要因の一つとして、コンシューマーのインターネットを利用したビデオ視聴があげられており、インターネットを利用してビデオを視聴するユーザーは、2011年には世界で7億9,200万人であるのに比べ、2016年には15億人がインターネットを利用してビデオを視聴すると予測されています。

    このような環境の急速な変化を捉え、海外主要グローバル企業では積極的に動画によるプレゼンテーションをオウンドメディアで行うと同時に、高品質な映像コンテンツを通じて製品やサービス、企業ブランドの魅力を伝えることによってユーザーに良質なブランド体験を提供している企業が多くみられました。

  3. ユーザーレビュー

    企業の製品・サービスに対するユーザーレビュー機能は、日本国内主要企業においてはこれまで主に、オウンドメディアではなく外部のECサイトやクチコミポータルサイトにおいて主に実装される機能でした。自社のウェブサイトでは「お客様の声」として企業の意図的なフィルターを通じた良い「声」だけがコンテンツとして掲載され続けてきたといえるでしょう。しかし、ユーザーの情報収集行動、経路は多様化し、情報量も膨大になる中、企業が自社のオフィシャルサイトにおいて都合の良い「声」だけを掲載することの重要性が薄れつつあります。

    海外主要グローバル企業においては、オウンドメディアをマーケティング基盤の一つととらえ、ポジティブな声、ネガティブな声問わずオープンなユーザーレビュー機能を通じて顧客と向き合おうという姿勢がうかがえます。また、その製品・サービスに対する多くのユーザーレビューをコンテンツ資産としてウェブ上で広く公開、共有するとともに、製品・サービス改善や、新規事業の開発に活かす企業も増えつつあります。

    ユーザーレビューの例(NOKIA)

    ユーザーレビューの例(NOKIA)

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オウンドメディアの総合力を3つの評価によって可視化することで、オウンドメディアを通じた顧客ロイヤリティ、さらにはそこに影響を与える要因についても客観的に把握し改善につなげることが可能です。
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