[ユーザビリティとは] あなたのWebサイトは、本当にユーザー想いですか?

Webユーザビリティの重要性

年々変化の激しいマーケットにおいて、企業サイトのあるべき姿や役割も変わりつつあります。

企業サイトはこれまでのようなカタログ型のサイトから脱却し、顧客に直接企業の想いや商品・サービスの良さをプレゼンテーションしていく必要があります。もはや企業が一方的にユーザーに対して情報発信するのではなく、ユーザー自らが企業サイトに到達し、比較・選択する時代です。

こうした限られたコンタクトポイントにおいて、Webサイトは企業にとって重要なメディアとしての役割を担います。そこで、合わせて重要視されているのが、「ユーザビリティ向上」というテーマです。

ユーザビリティとは一言で言えば「Webサイトの使いやすさ」となります。どれだけ良い商品・サービスに関するコンテンツや、圧倒的なクリエイティビティ溢れるコンテンツがあっても、それが実際のユーザーに伝わらなければ意味をなしません。ユーザビリティは、こうした企業の想いや意図を伝えるための手段として、企業のWebサイトにおける基礎の考えとしてはずせないのです。

ユーザビリティ上、課題があるサイトでは来訪者数の低迷や競合サイトへのユーザー流出など、売上の機会損失の原因にもなります。また、欲しい情報に辿り着けない等のストレスからブランドイメージがダウンする等の問題も生じます。

益々メディアとしての重要な役割を担うWebサイトの事業価値創造において、ユーザビリティの向上は必須の課題となっています。

そもそもユーザビリティとは何でしょうか?さまざまな分野でその言葉を耳にすることはありますが、Webサイトにおけるユーザビリティということですと、やはりWebユーザビリティのグル(導師)と言われるヤコブ・ニールセンの定義がもっとも有名でしょう。

彼の著書『ユーザビリティエンジニアリング原論』によると、ユーザビリティは以下のように定義されています。

1. 学習しやすさ: システムは、ユーザーがそれを使って作業をすぐ始められるよう、簡単に学習しなければならない。
2. 効率性: システムは、一度ユーザーがそれについて学習すれば、後は高い生産性を上げられるよう、効率的な使用を可能にすべきである。
3. 記憶しやすさ: システムは、不定期利用のユーザーがしばらく使わなくても、再び使うときに覚えさせないで使えるよう、覚えやすくしなければならない。
4. エラー発生率: システムは、エラー発生率を低くし、ユーザーがシステム使用中にエラーを起こしにくく、もしエラーが発生しても簡単に回復できるようにしなければならない。また、致命的なエラーが起こってはいけない。
5. 主観的満足度: システムは、ユーザーが個人的に満足できるよう、また好きになるよう、楽しく利用できるようにしなければならない。
出典 :ヤコブ・ニールセン 著/篠原 稔和 訳/三好 かおる 訳『ユーザビリティエンジニアリング原論』 (東京電機大学出版局、1999年) P.21

これらの定義は概念的な部分もありますが、結果として「あなたのWebサイトは、それを利用するすべてのユーザーにとって使いやすくなっていますか?」という本質的な問いを投げかけているのです。

悪いユーザビリティが引き起こす5つのイライラ

使いやすくないWebサイトは一体どんなWebサイトのことを言うのでしょうか?

このコラムをご覧いただいている皆さまは、おそらく日々なんらかの形でインターネットを利用し、数多くのWebサイトをご覧になっているかと思います。

そこで、必ず経験されるのが「イライラ」です。
「イライラ」は大きく5つのパターンに分類できます。

ページが重くて、中身を見るのに時間がかかって・・・イライラ
目的の場所へ辿りつくことができなくて・・・イライラ
Webサイトの中で迷ったり、突然他のサイトに連れて行かれて・・・イライラ
目的の場所に辿りついたのに、思っていた通りの内容ではなくて・・・イライラ
登録や資料請求、問い合わせがうまくできなくて・・・イライラ

この「イライラ」は、「時間」をかければかけるほど、ユーザーにとってのストレスを引き起こし、Webサイトにさまざまな損失をもたらすことになります。

「イライラ」×「時間」=「ストレス」
「ストレス」によって… サイト来訪者の低迷
競合へのユーザー流出
売上の伸び悩み
ブランドイメージのダウン

あなたのWebサイトのユーザビリティは大丈夫ですか?

弊社は、このWebサイトのユーザビリティの良し悪しを定量的に測定するために、5つの評価軸と96の評価項目から成るユーザビリティプログラムを開発しました。

1. アクセス性: サイトの目的を達成するためには、まずは多くのユーザーから快適にアクセスしてもらうことを考慮する必要がある。検索エンジン対応、ブックマークへの配慮など多様な視点から評価を行う。
2. サイト全体の明快性: 忙しい中アクセスしてくれたユーザーに対して、トップページを中心にサイトの内容について端的に伝えることが重要。最適なトップページのあり方やサイト全体の統一感などのユーザビリティに大きな影響を与える重要な項目を判定する。
3. ナビゲーションの使いやすさ: サイト内の快適な移動は5つの評価軸の中でも、最もユーザビリティに影響を与える要素の一つ。グローバル・ローカルナビゲーション、テキストリンク、画像リンク、検索機能、サイトマップなどあらゆる角度からナビゲーションの適切性を判定する。
4. コンテンツの適切性: サイトにおける「読みやすさ」は、雑誌やパンフレットなどの紙媒体とは大きく異なる。斜め読みや読み飛ばしを意識した構成を常にこころがける必要がある。また、この評価軸ではFlashなどの動画の使用の適切性についても併せて診断する。
5. ヘルプ・安全性: ユーザーのかかえる疑問や問題を適切に解決でき、安心して利用できる環境を提供することが重要。ヘルプやFAQなどのサポートコンテンツや情報送信時の暗号化、プライバシーポリシーなどの多様な角度から判定する。

今後、益々メディアとしての価値を高めていくWebサイトですが、改めて一歩引いて、客観的な視点からあなたのWebサイトを見てはいかがでしょうか。

あなた自身、ひとりのユーザーとして。

トライベック・ストラテジー株式会社 COO(最高業務執行責任者) 後藤 洋

トライベック・ストラテジー株式会社
COO(最高業務執行責任者)
後藤 洋

慶應義塾大学法学部卒業。同大学卒業後、ソフトバンクに入社。同社出版部門の広告局にて、幅広いクライアントの広告営業に従事。また新規事業立ち上げにおけるマーケティング全般を担当。2002年4月より、トライベック・ストラテジーに参画。同社のユーザー視点でのワンストップソリューションを核に、IT、商社、医薬、飲料、金融、エンタテインメント、など業種業態にかたよらない幅広いプロジェクトに従事。Webマーケティング戦略、コミュニケーション戦略、プロモーション戦略の策定から企業ブランドサイト構築、ECサイト構築、コミュニティサイト構築などを手がける。

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