
メディア・広告代理事業部を統括している堀です。
ビジネスにおいて「失敗をどう捉えるか」は、個人にも組織にも大きな影響を与えるテーマです。今回は、私自身の経験を踏まえ、「なぜ失敗してもよいのか」について考えてみたいと思います。
なぜ失敗してもよいのか
「一勝九敗」。この言葉を初めて知ったのは、ユニクロ創業者・柳井正さんの著書でした。柳井さんはこの中で、失敗を恐れずに行動することの大切さを語っています。私もこの言葉に深く共感し、自らの経験と重ねながら、「挑戦と失敗」の意味を少し異なる視点から捉えています。
柳井さんは「立ち止まって考えてばかりでは何も変わらない。失敗を恐れず、まず動くことが大切だ」と述べています。計画に時間をかけすぎるより、まず行動し、失敗から学ぶことこそがビジネスを前に進める原動力になる —— そんな考え方です。実際、ユニクロも多くの試行錯誤と失敗を経て、世界的ブランドへと成長してきました。
私もまた、この「一勝九敗」を単なる成功確率の話としてではなく、「10回挑戦するという行動そのものに意味がある」と解釈しています。挑戦する数が、チームを鍛え、事業を育て、何より自分を変える。転んでも、何度でも立ち上がる。そこでしか本当の意味での前進はないと、今も思っています。
bizoceanは失敗から生まれたサービス
bizoceanも、まさにそんな失敗から生まれたサービスです。
2005年の立ち上げ当初、私たちは「中小企業経営者向けに、お金の話をわかりやすく伝える“スポーツ新聞”のようなメディアをつくろう」と、本気で取り組みました。でも、現実は厳しかった。PVはまったく伸びず、ユーザーの反応も薄く、正直、しんどかった。アイデアはよかったはずなのに、なぜ刺さらないのか —— 何度も自問しました。
それでも、そこで立ち止まらなかった。仮説を見直し、現場の声を拾い直す中で見えてきたのが、「ビジネステンプレート」へのニーズの高さでした。
請求書、契約書、議事録 —— そういった実務に欠かせないドキュメントを、無料で誰でも手軽に使えるようにする。それが、多くの中小企業のリアルな困りごとを解決することだということに気づきました。
そこから、bizoceanは生まれ変わりました。
でも、もちろんそこでも失敗の連続です。新しい企画、サービス、広告施策 —— やってみたものの思うような成果が出なかったことは山ほどあります。でも大切なのは、「なぜダメだったか」を悔やむことではなく、「じゃあ次、どうするか」を考え抜いて動くこと。それが、私たちがここまでやってこられた理由です。
だから私は、メンバーにもこう伝えています。
「失敗してもいい。とにかく、バッターボックスに立って、バットを振り続けよう」と。
ビジネスというゲームに、“見逃し三振”はありません。バットを振らなければ、ヒットもホームランも生まれない。たとえ三振を繰り返しても、振り続けた先にしかチャンスは訪れない。挑戦をやめないこと —— それこそが、チームの成長の源だと信じています。
失敗があるということは、それだけ挑戦している証です。成功の裏には、必ず数えきれないほどのトライ&エラーがある。その事実を忘れず、これからも想いをともにする仲間たちと前に進んでいきたいと思います。
bizoceanは、これからも挑戦を続けていきます。
■bizocean
https://www.bizocean.jp/
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