フリーランスでは得られない"もう一つの自由"──技術者のキャリアを広げる場所
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フリーランスという選択の光と影
「技術があれば、会社に属さなくてもやっていける」
そう考えるエンジニアは、少なくないでしょう。自らのスキルを武器に、"腕一本"で場所や時間に縛られず働く──その自由さに魅力を感じるのは、ごく自然なことです。
ただ私は、今の時代だからこそ、あえて問い直したいと思っています。
数年前、あなたは生成AIがこのわずかな時間でここまで進化すると、予測できていたでしょうか。
もし予測できていなかったとすれば、あなたが今、描いている"腕一本"に依存した生涯のキャリア設計は、想像以上に脆い可能性があります。技術進化の内容自体は予測できたとしても、その実現タイミングを見誤れば同じことです。そして、ひとたび環境が変われば、個人であるフリーランスでの対応には限界があります。
組織だからこそ届く技術と経験がある
一方で、会社に属することで自分自身の経験・成長が制限されるのではないかと思う人もいるかもしれません。会社が必要とする仕事を押し付けられるばかりで、自分がなりたい技術者に必要な経験・スキルを得られる仕事ができないのではないかと、不安を感じるのもそんな不安を抱くのも無理はありません。
しかし実際には、会社という環境だからこそ触れられる技術や経験が確かに存在します。
たとえば、大規模なシステムやサービスの設計に携わる機会は、個人ではなかなか得られません。冗長構成の設計、数百万人規模のユーザーを支えるバックエンド、セキュリティ基盤の整備。こうした技術課題に向き合えるのは、組織という土壌があってこそ可能なのです。フリーランスでは上流に関われる場合は規模が小さく、規模が大きい場合は上流には口を挟めない、そういったケースも少なくありません。
こうした大きな技術課題に向き合いながら、自分の裁量で大胆にも、堅実にも進めていける。その自由さもまた、組織に属することで得られる価値のひとつだと私は考えています。
組織で育つ「動かせる人材」
技術を身につけるフェーズから、技術を使いこなすフェーズへ。その転換点に立ったとき、組織という環境は非常に大きな意味を持ちます。
誰かが試している新技術に刺激を受け、共に試し、学び合う。自分の提案がチームに波及し、プロジェクトが動き出す。そうした体験の中で、興味や視野は自然と広がり、技術との関わり方も進化していきます。
また、年齢を重ねるほどに求められるのは、「何を作れるか」よりも「どう動かせるか」。
人を動かし、技術をつなぎ、仕組みを前に進める力。その力は、現場で責任を持ち、組織の中で技術を扱う過程でこそ育まれます。
組織で過ごした時間が、次のキャリアで武器になる
会社での経験は、その場限りのものではありません。特にトライベックの場合、よく利用される技術にはオープンで汎用性の高いものが多く、つぶしの効かない社内専用の独自技術はありません。そのため、トライベックのプロジェクトを通じて得た経験は、どれも再現性の高い"実績"として自分に蓄積されていきます。
だから、それは次のキャリアでも確実に評価されます。
新たな環境に移っても、「過去の経験をどう使えるか」という点において、組織で過ごした時間は確かな武器になります。
最後に──キャリアを"広げたい"人へ
フリーランスは、たしかに自由な働き方です。けれど、組織に属することでしか得られない自由もあります。
それは、自分ひとりでは届かなかった技術やスケールに挑戦できる自由であり、仲間とともに技術を動かし、価値を生み出す自由です。
もしあなたが、「もっと大きな仕事に関わりたい」「学び続けながら働きたい」「技術で誰かを動かしてみたい」と思っているなら、トライベックという現場には、きっと合う場所があります。
キャリアとは、何を捨てるかではなく、どこで広げていけるか。
その選択のひとつに、会社という選択肢があることを、今あらためて伝えたいと思います。
この記事に関するご相談やご質問など、お気軽にお問い合わせください。
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