株式会社ミロク情報サービス コーポレートサイトリニューアル

株式会社ミロク情報サービス コーポレートサイトリニューアル
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プロジェクトストーリー

課題

  • 10年程度使用したCMSは段々と使い勝手が悪くなり、サイトスピードも遅くなっていて、デジタルマーケの視点でリプレイスが必要だった。
  • コーポレートサイトはページ数が膨大で、統一感がなくなっているものの、リニューアルは一筋縄ではいかないものだった。

ご提案

  • 見込み顧客の獲得(リード獲得)の強化というKGIを設定し、KPIツリーを作成。複数のユーザーターゲットに対してカスタマージャーニーを作成し、誰に何を伝えるかの情報を整理。設計からデザイン、実装までを一気通貫で対応。

成果

  • どのユーザーも簡単に「問い合わせ」にたどり着けるシンプルな導線のサイトが完成。
  • サイトを更新する社内のメンバーにも使いやすいサイトに。

課題

10年程度使用したCMSを資料請求フォームの離脱改善を主眼にリニューアル

株式会社ミロク情報サービス 家城様 北村様

コーポレートサイトをリニューアルした理由の一つに、CMSの使い勝手があります。リニューアル前に使用していたCMSは10年程度使用しており、追加や改修を繰り返したことでサイト全体の統一感がなくなっていましたし、社内の各部署からの要請にも耐えられなくなっていました。

私たちミロク情報サービス(以下、MJS)は会計事務所や中堅・中小企業に対して、経営を効率化する複数のシステムの提供、お客様の経営支援を行う会社です。ですからコーポレートサイトは、会計事務所、中小企業といった属性の異なるユーザーが訪れても迷わない情報の整理が重要です。加えて、全国にある当社の支社のメンバーがセミナーや研修会の情報を更新するため、更新者のリテラシーに依存しない使いやすいCMSが必須条件でした。コーポレートサイトの課題は顕在化していて、各部署からの要請もあったのですが、数百ページとサイトの規模が大きく影響範囲も広いため、コストや対応のパワーの観点からもなかなかリニューアルに踏み切れずにいました。

そんな折、組織改編があり営業戦略が見直しに。コロナ禍で、オンラインセミナーの重要度も上がっていたタイミングだったこともあり、資料請求フォームの離脱改善を主眼に置いたリニューアルを実施するに至りました。

お付き合いのあるところを中心に、複数社にコンペのお声掛けをさせていただく中で、グループ会社であるトライベックのお名前も挙がりました。その時は、単に「グループ会社だから」というくらいの軽い気持ちで参加いただいたのですが、提案を聞くと、RFPはもとよりMJSの経営計画から市場理解までしっかり把握していましたし、当社が求めていたデジタルマーケティングの知見を持ちながら、適切なCMSを提案・構築ができる会社だなと一気に印象が変わりました。

ご提案

KGIの達成と、サイト更新者のリテラシーに依存しないユーザービリティの両方
を目指す

今回のMJSのプロジェクトに限った話ではありませんが、トライベックがサイトを制作する際は、まずはビジネスモデルを理解し、中期経営計画などから事業戦略を把握することからスタートします。そしてクライアントのマーケティング戦略をサイトの設計に落とし込んでいきます。
このプロジェクトならではの部分は、見込み顧客の獲得(リード獲得)の強化というKGIを掲げたサイトリニューアルであることと、サイトの更新者のリテラシーに依存しない管理画面のユーザービリティの両方が必要だったこと。

KGI達成については、MJSは複数の属性の顧客にBtoBサービスを提供している企業ですから、サイトを閲覧するユーザーがどんなインサイトを持ち、何を目的に訪れるのかの分析と仮説の設定が重要でした。そのため、コーポレートサイトの役割としてリード獲得を最重要視し、KPIツリーを丁寧に作りました。また、中規模企業、小規模企業、個人事業主などターゲットユーザーを細かく分類し、それぞれのカスタマージャーニーを作成。そのうえでKPIを達成させるための情報設計を行いワイヤーフレームを作成していきました。

管理画面のユーザービリティについては、もっとも多くの人が触る可能性があるフォーム部分を中心に、誰がどのように更新するかなどワークフロー含めて関係者全員で共有し、使いやすい形を模索しました。導入するCMSは大規模サイトにも耐えうる「サイトパブリス(SITEPUBLIS)」を選定し、ワイヤーフレームを作成する設計フェーズからディレクターやシステム担当者も加わりディスカッションを重ねながらプロジェクトを進行しました。

成果

統一感のあるサイトに生まれ変わり、資料請求数が増加

膨大なページの移行も含めて、レイアウト崩れや大きなトラブルもなく、使いやすいサイトがリリースできました。細かい効果測定はこれからですが、すでに製品ページからの資料請求が特に増加しています。
資料請求の増加要因は、情報が整理され動線が短くなったことと、ページの表示スピードが改善されてユーザーのストレスが無くなったことが考えられます。また、自社運営の複数Webメディアの情報を取得し、まとめて表示している箇所がサイトトップにあるのですが、そこも含めて統一感が取れたのは非常に良かったです。

プロジェクトを振り返って

カスタマージャーニーの明確化やサイトの情報設計にしっかり時間をとり、トライベックの側のデザイナー、エンジニア含めて両社で議論したことで、「誰が」「どんな目的で」サイトを利用するのかの共通認識ができていました。これにより、最初から最後まで一貫して対応してもらえる安心感が有りましたし、実際にその通りでした。

加えて、ドキュメントにもしっかり落とし込まれていたのも有り難かったです。疑問点が出てきた際には立ち返ることができましたし、社内での上申の際にも理解を得やすくプロジェクトをスムーズに進めることができました。

ミロク情報サービス 家城様

MJS側のリニューアル担当は、私も含めても少ない人数で、全員が既存の業務を兼任する状態だったっため、トライベックには色々サポートしてもらいました。

当社はITサービスを提供するが故に、コーポレートサイトでもセキュリティに対する要件をクリアする必要がありましたが、脆弱性診断を経て無事に審査を通過できました。この点でもトライベックのノウハウを感じましたね。

ミロク情報サービス 北村様

トライベック担当者より

今回のMJSのプロジェクトはKGIを達成させる情報設計と複数あるフォームの実装が大きなポイントとなりました。
情報設計フェーズは、MJSとトライベックが膝を付け合わせて侃々諤々とあるべき姿の合意形成のために議論を重ねました。その段階から設計・デザイン・システムのそれぞれを担当するメンバーが連携しそれぞれがプロフェッショナルとしての知見を発揮したらからこそ、成果を創出するコーポサイトが構築できたと思っています。

フォームは「製品紹介」「セミナー情報」などがあり、内容の異なるフォームをCMSで管理し、使用者が迷わず使えることが重要でした。設計段階からシステム担当が同席し、その場で実装の可否や懸念事項をすり合せ、認識をクリアにしていったことで実装段階での混乱はありませんでした。その結果、問い合わせの増加に寄与していると思うと、システム担当としても達成感を感じています。

クライアント 株式会社ミロク情報サービス
URL

https://www.mjs.co.jp/

リリース時期 2022年2月