今回はBtoBサイト調査についてご紹介します。
2023年6月15日(木)「BtoBサイト調査2023」ランキングをリリースいたしました。
BtoBサイト調査は2006年から毎年おこなっている調査で、BtoBで事業を展開する国内主要企業のウェブサイトについて、ユーザーアンケートでビジネスへの貢献度を明らかにするプログラムです。
BtoBでは、顧客と企業との間に営業担当者が介在するケースがほとんどですが、そんな中、Webサイトやデジタルメディアは、営業担当者の営業活動の一部を担ったり、顧客の業務や購入活動を支援したりと、ビジネスにおけるインパクトは高まり続けています。
こうした状況を背景に、この調査では、BtoBビジネスにおけるデジタル上の営業支援の状況を把握し、デジタルのビジネス成果に対する貢献度を明確化します。それによってデジタルのビジネス効果を高める施策を導くことが目的となります。
調査手法はインターネット上のアンケート調査で、この調査の調査対象者は各サイトのターゲット層、つまり「各分野の製品・サービスの購入・選定に関与する人」です。あらかじめ分野ごとにターゲット層を抽出し、本調査に回答していただいています。例えば、計測機器に属するサイトについては「計測機器分野の製品・サービスの購入・選定に関与している人」がアンケート回答者となります。
2023年度は有力企業197サイトについて製品・サービス分野別に抽出したBtoBターゲットユーザーより回答を得ました。
本年度、BtoBサイト調査のランキング指標であるBtoBサイトスコアは、三菱電機(FA)が60.6%で1位となりました。16年連続トップのオムロン(制御機器)を僅差ながら逆転したものです。3位はキーエンスでFA(制御機器等)分野のサイトが上位に並びました。
詳細なランキングにつきましては、こちらから(https://japanbrand.jp/ranking/bb-ranking/)参照ください。
「BtoBサイト調査2023」調査結果の傾向
本年度の傾向として、全ての分野においてアクセス率の増加がみられ、特にFA(制御機器等)分野は大きく上昇しています。FA業界では、昨今高まるカーボンニュートラルの実現に向けて、リチウムイオンバッテリーなど脱炭素関連分野の設備投資への需要拡大が起こっています。また、エネルギー・燃料価格の高騰や人手不足をうけ、省エネや自動化への需要も増加しているものと考えられます。こうしたSDGs関連の新たな需要の拡大により、デジタル上での情報収集が活発化しているとみられ、企業サイトのアクセス率上昇に影響を与えた可能性があります。
BtoBサイト調査ランキングの数値を上げるためには、アクセス率とニーズ充足率の両方を向上させていくことが必要になります。
アクセス率の向上に向けては、アクセスログ分析をしたり、別途ユーザー調査をして問題点を発見したりすることが可能です。
同様に、ニーズ充足率の向上に向けては、本調査の結果に加え、専門家視点で評価を行うことでどの部分でニーズが充足されていないのかを明らかし、実行性の高い施策の立案をすることが有効です。
トライベック・ブランド戦略研究所では専門家評価としてユーザービリティ診断やコンテンツコミュニケーション力診断なども行っております。ご興味がございましたらぜひお問合せいただければと存じます。
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