日産自動車株式会社 コーポレートサイトリニューアル

日産自動車株式会社 コーポレートサイトリニューアル
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プロジェクトストーリー

課題

  • スマートフォン、ユーザーインターフェイスの最適化などが不十分。
  • 情報の整理とユーザビリティの改善によって、日産自動車の企業としての信頼性を高めていく必要があった。
  • 国内や海外のステークホルダーに日産自動車が「人を大切にする会社」であることを伝え切れていなかった。
  • コンテンツを更新する際は部署毎に様々なベンダーに依頼していたためサイト全体に統一感が希薄だった。

ご提案

  • グローバルのアクセス数増加のためのサイト来訪者のエンゲージメントを測定。
  • 企業情報サイトランキングの上位に食い込むために必要な情報を具体的に提示し、KPIを設定。
  • 信頼性向上のためのユーザービリティ診断の実施。
  • コンテンツ更新を容易にすることができるCMSの導入。

成果

  • 発注までの承認プロセスで時間がかかったにも関わらず、期限までにサイトをスムーズにリリース。
  • UXが改善し、国内だけでなく海外からも「使いやすくなった」の声が上がっている。
  • CMSが導入されたことで、コンテンツ内容を改善していくことに時間が使えるように。

課題

日本だけでなく世界中のステークホルダーに適切なコミュニケーションができる
グローバルなサイトに

日産自動車株式会社 阿部様 ローリー様

日産自動車のコーポレートサイトは、スマートフォンへの最適化などUXの向上が求められていました。日産自動車の場合、製品(自動車)については製品サイトがあるため、コーポレートサイトを主に訪れるのは、各国の投資家や求職者などのステークホルダーです。国内外のステークホルダーに対して、日産自動車の信頼性や人を大切にする会社であることなど、企業として伝えたいメッセージを十分に伝えるためには、UIデザインの改善などが必要でした。

また、サイトに掲載するコンテンツを複数の部署がコンテンツオーナーとして、独自に様々なベンダーに発注・更新をしていたため、デザインや表現の統一感が希薄でしたし、公開までにリードタイムが必要で、タイムリーな情報を届けづらくなっていました。これらが積み重なることで、サイト来訪者が欲しい情報に辿り着きづらく、ユーザビリティの低下や、日産が伝えたい情報を届けづらい状態になっていました。サイトのガバナンスを強化しコンテンツの管理を広報のグローバルチームが一手に引き受けることもスコープに入れ、今回のサイトリニューアルに踏み切りました。

ご提案

目指すべき姿を両社で共有し、戦略からデザイン実装まで一貫してご提案

日産自動車様と目指すべき企業サイトの姿を3つ共有し、それらを達成しブランディングを確立するための提案を行いました。それぞれにKPIを設定、戦略からデザイン・実装まで一貫してご提案しました。

目指すべき姿

  • コーポレートサイトがグローバルでのプレゼンスを発揮できる
  • コーポレートサイトを通してステークホルダーと適切なコミュニケーションができる
  • ユーザービリティの向上により信頼性が向上する

コーポレートサイトがグローバルでプレゼンスを発揮するには、WEBサイトから感じる印象や体験も重要ですが、人種や国によって感じ方が異なる部分が難しいところでした。ただ、新しいUI・UXが受け入れられにくいのは日本人です。日本人にも使いやすいUXで、且つ世界中の人々が日産自動車様のサイトからの新しいメッセージをワクワクしながら感じ取れるデザインの難題を両立させることができたと思っています。

コミュニケーションについては、どんな情報が必要なのか予め設計、運用ルールを定め、CMSを導入することでスムーズに更新できるように設計しサイトガバナンスを高めました。さらに信頼性を高めるため、日本と欧米で提示する内容が異なるGDPRへの対応もキーファクターの一つでした。

成果

グローバルで通用するUI/UXを備えたコーポレートサイトに

トライベックに依頼して特に感じたのは、進行管理と実行の力。予算などの承認フローが長くそこで日数を費やしてしまい、制作スケジュールがタイトになってしまいましたが、遅延・ミスなくこちらの要望をすべて満たしたサイトをリリースすることができました。サイトのページ数が膨大だったこともあり、ミスや遅延などの不安もありましたが、きっちり収めていただいたことに進行管理と各分野のプロフェッショナルの力を感じました。

サイトリリース後は、国内だけでなく、海外からも「見やすくなった」「使いやすくなった」の声が上がっていますし、グローバルでも通用する水準のコーポレートサイトに仕上がっており、非常に満足しています。またCMSを導入できたことで、リソースをコンテンツの品質向上に振り向け日産自動車側でもグローバルを意識した発信や社員のストーリーなど、コンテンツの内容の拡充にも取り組んでいけます。

プロジェクトを振り返って

Global Digital Communications Department部 ローリー(Rowley)様

日産自動車は日本の会社ではありますが、グローバル企業でもあるので海外へも情報を発信して行かなくてはなりません。今回のリニューアルはグローバルでみても最高水準のサイトになったことが非常に良かったです。スマートフォンへの最適化やUIデザインの変更などによりUXの質の向上が期待できます。また、CMS導入によりコンテンツの統一感も継続的に出せるようになったと感じています。

Global Digital Communications Department部 阿部様

「21年度内にサイトをリリースする」という期限を守っていただきつつも、色々な依頼や相談に対応してもらいトライベックさんには感謝しています。もし、私たちが自社で進行管理していたら間に合わなかっただろうなと思ってます。コンテンツページも多かったのでリリース時はもっとトラブルが発生するかと心配していましたが、その心配も杞憂でした。

トライベック担当者より

CXコンサルティング事業部
久保

今回のプロジェクトにおいては、3つのKGIに対し当社サービスである「企業情報サイト調査」「ユーザビリティ診断」の視点を用いてアプローチしました。プロジェクトの途中で日産自動車様の新しい中期経営計画が発表されて方針が更新され、実装においても難しい局面もありましたが、両社が良いチームマネジメントを行い、双方でプロジェクトにコミットできたからこそ乗り越えることができました。

当社の強みである専門家視点と、日産自動車様の思想や想いに対し議論を重ねてすり合わせ、最終的に目指すデジタル基盤に向けてよい土台を築くことができたと思います。

クライアント 日産自動車株式会社
URL

https://www.nissan-global.com/JP/

リリース時期 2022年4月