トライベック「登山部」は、2024年11月23日(土)に活動を実施し、これが記念すべき第10回目となりました。今年度は5月にも実施できたので、上期・下期で違う季節の山を登ることができたことになります。
今回は登山未経験の新卒1年目や中途入社の若手、登山初体験の中堅、以前一度参加したことがあるメンバーのリピート参加など、新鮮な顔ぶれが多く、総勢9名となりました。
当初は登山経験者ばかりになるかな?と思ったので、下見と計画の段階ではそれなりにハードな山道の予定でしたが、若手の参加希望が増え、装備の確認をした結果、安全重視でルート変更・短縮することに。
秋晴れの土曜日、飯能市の西吾野駅に9時半前の待ち合わせだったのですが、ひとりも遅刻者はおらず、時間どおりに全員が集合。日陰はダウンジャケットが必要なくらいの寒さでしたが、日が昇って気温が上がり、とても動きやすい気温でした。
リモート勤務が多いため、事業部が異なると初対面の人も多く、まずは全員が自己紹介。
そして簡単に準備運動をしてから出発です。
しばらくは舗装路
駅からしばらくは自動車の往来もできる川沿いの道で、緩やかなのぼりをのんびり歩きます。
空気は澄んでいるし、自然の音の中で、会話も盛り上がりました。
最初のうちは若手と中堅でなんとなく分かれて歩いていましたが、車の心配がない道に入ると、列や会話する相手が入れ替わって次第に全員が打ち解けていきました。
40分ほど舗装路を歩いたところで、道の脇に空き地があったので休憩をとることに。
水分補給をしたり、暑くなってきて上着を脱いだりしながらも、輪になって会話が弾んでいました。お菓子もみんなで食べて、体力回復です。
いよいよ未舗装の山道へ
休憩を終えると、未舗装の登山道に入っていきます。ここからが本格的な登山です。
登山道では幅が狭いのでどうしても1列になるのですが、あまり有名なルートではないこともあり、すれ違う登山客もおらず、余裕があれば会話もできます。
ただ、途中から急に斜度が上がると息も絶え絶えになり、写真もなかなか撮れなかったり、撮れてもぶれてしまったり…。
途中分岐があり、少し寄り道をしました。この登山道沿いに不動三滝と呼ばれる3つの滝があるので、そのうちのひとつ「大滝」は見ていくことに。最も流量が多く、落差が大きい滝です。
ここで滝を見たり、写真を撮ったりしながら小休憩。
大滝を見終わって、登山道に戻るときの傾斜が一番きつく、また、足場が悪かったのでひらけた登山道に戻ったときは疲労困憊でした。
なお、不動三滝はこの後に「不動滝」「白滝」とあるのですが、この日は時間に限りがあったので寄り道はせず、そのまま目的地に向かいます。
山間の眺望抜群の集落
登山道に戻ると、少しなだらかな道になり、少し登っていくと、明らかに人の手が入った集落にたどり着きました。高畑集落と呼ばれるそこは、畑にネットが張られ、眺めの良い平地にはベンチやテーブルまで設置されています。
そして何より目を惹くのは真っ青な空に映える真っ赤な紅葉(もみじ)が!
たちまち全員が歓声を上げて、カメラやスマホを取り出して撮影会が始まりました。
眺望と紅葉を満喫して、再び登山道に戻ろうと思ったところ、道路が工事中で封鎖されており、地図を見ながらみんなで戸惑っていたら、集落の住人の方が声をかけてくれてご自宅の敷地内を通らせてくださり、無事に登山道に戻ることができました。
集落の眺めを名残惜しく思いながらも、再び登山道を進みます。
目的地の高山不動尊
関東三大不動のひとつ高山不動尊がこの日の目的地。当初はさらに上にある関八州見晴台を予定していましたが、装備と人数から今回は時間的に断念。(なお、関東三大不動のあとふたつは成田不動尊、高幡不動です。)
本堂の前に、まずは境内にそびえる高山不動尊大イチョウが出迎えてくれました。推定樹齢800年と言われているこの大銀杏は、県指定の天然記念物です。
暖かい日が続いている時期だったので、イチョウの色づきはまだ僅かでしたが、その高さと大きさに圧倒されました。
高山不動尊(常楽院)は江戸時代後期(創建年代 654年)開山。かつては山伏の修験道場として栄えて、現在の本堂は幕末に再建されたものだそうです。
大イチョウがある場所から本堂までは、古い石造りの階段を上ります。
ここまでで体力が有り余っている若手が上からの写真を撮ってくれました。
まずは本堂でお参り。木造で塗装などがされていないため、古びた木の質感そのものですが、柱や梁の太さが圧巻で、何より、今のように重機がない人力の時代に山の上にこれを建てていることに驚きます。
きちんと参拝した後は、楽しみにしていたランチタイムです。駅から約2時間半歩きどおしでしたので、東屋のベンチに座って休めるのは助かります。
各々が持参したサンドイッチやおにぎりを食べる中、お湯を沸かして味噌汁やコンソメスープをふるまったところ、インスタントなのに非常に喜ばれました。次回は山頂でのカップラーメンの美味しさを教えたいと思いますね!
ちなみに、ここからさらに40分ほど登ると先述の関八州見晴台に至ります。今回は行くことができませんでしたが、晴れた日の見晴らしは圧巻です。
さて、食事休憩後はトイレに行くなど下山の準備をして、今度は先ほどの石造りの階段を下ります。角度が急なうえ、一段一段の奥行が狭いので、足が半分くらいしか乗らず、下りの方が怖いので慎重に。
あらためて大イチョウの前に戻って、全員で集合写真を撮影。
集合写真の中心で棒が目立っているのですが、これは新卒若手の初登山を支えてくれた杖で、この日の重要なアイテムです。
少しだけ未舗装路を下ったあとは、ほぼ舗装路の下山道。道幅も余裕があり、呼吸も足元も楽なので、会話が弾みます。道の脇にある巨岩を抱き込む木の根を見て撮影したり、下山してからのお楽しみの話をしたりして、最後の分岐へと至ります。
目的地へは尾根を越える必要があったので、最後にもう一度登りがありましたが、若手を先頭に越えてもらいました。ゴールまであと少し、さらには、尾根の上からゴールの建物が見えて、みんなの足が早まるようでした。
下山後は温泉と焼肉懇親会!
無事幹線道路に出て、少し歩くとゴールである休暇村奥武蔵に到着。
ここは宿泊施設なのですが、宿泊客が入る前のみ日帰り入浴ができます。時間が限られているため、この日は予定変更して早めのゴールとした次第でした。
三ツ星ホテル級の温泉は設備も充実していて、露天風呂に浸かったり、サウナも満喫したり、登山後に汗を流すのに最高でした!立地も穴場なので、登山客で混んでいないことも重要。しかも最寄りの駅までは無料のシャトルバスもあるので、温泉後は吾野駅までゆったりとバスで向かうことができました。
せっかくの週末、いつもは登山部の活動の登山の後は早めに帰宅する人もいるのですが、この日は全員が自費での懇親会に参加希望。せっかくなので秩父エリアの名物でもある「秩父ホルモン」の焼肉店を予約し、全員で食事まで楽しむことに。
七輪を囲み、美味しいお酒とホルモン焼肉を満喫して、登山中にはあまり話さなかったメンバーとも会話が弾み、楽しい週末の一日となりました。
10回目となった今回は、山のてっぺんに行く、ということはできませんでしたが、新しいメンバーとの交流を楽しむことができました。ほとんどのメンバーが、また都合が合えば参加したい、と言ってくれたことがとても嬉しかったです!
なお、いつものレポートに比べて写真が多めなのは、写真部のメンバーが参加してくれたり、若手メンバーが撮影してくれたりして、きれいな写真が多く、絞りきれなかったためです。
トライベック「登山部」では、これからも登山を通じて自然に親しみ、リフレッシュしながら同僚たちとコミュニケーションできる機会をつくっていきます!
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