目次
はじめに
この記事はトライベックの部活動、写真部の活動を記録したものです。
開催は3月5日の日曜日となりました。湯島天満宮をはじめ、谷中銀座エリアを散策する下町撮影会になります。写真部の既存メンバー5名と、新しく入ったSさんを交えて、計6名でのお出かけです。
梅か猫か、それともカツか——
日に日に春の訪れを喜んでいたらあわや一転、寒の戻りに身を震わせる季節になってきました。
今回は二つのエリアを順々に散策しました。まずは梅が見ごろとなっている湯島天神へ。それから日暮里に向かい、谷中銀座を巡りました。谷中ではきっとどこかで会えると噂のお猫様、加えておいしいメンチカツを求めて歩を進めます。
梅、猫、そしてカツ。そのすべて、またはいずれかを堪能する早春の撮影会でした。
梅は百花のさきがけ
年が明け、花の季節はまず梅から。湯島天神に足を踏み入れると、眼に飛び込んでくるのは紅白入り混じる優美な梅の花々でした。かの菅原道真公が「東風吹かば…」と愛でた梅。儚くも美しく、その情景に、私たちも虜になってカメラを構えます。
当日は時折風が吹いていました。前回の撮影会で良さそうだった、マクロレンズを使って撮影したのがこちら。
教えあって、また来年
私がシャッターを切っていると、近くで懸命にカメラの操作を教えるFさんと真剣に学ぶSさんの姿がありました。Fさんは優しく、わかりやすく撮影のコツを教えており、Sさんも熱心に聞かれているようでした。
カメラを持っていると、ピントが合わなかったり風でブレてしまったり、うまく撮れない時にはストレスを感じてしまうことがあります。
そんな時は、また来年来たらいいと思って撮影しています。開き直りかもしれませんが、それまでに機材をそろえたり、撮り方を勉強しておいたりすると、来年はもっと自分が撮りたいものを撮れるようになると思います。
フラグ?いえいえ、そんなことは……。
都会の神社パワーに驚くみなさん
梅同様、多くの部員が撮っていたのが、境内に「これでもか!」とくくられた絵馬掛けです。
「こんな重厚感のある光景は初めて見た……」と部員の多くが口にしていました。
絵馬をかけるのが絵馬掛けというより、絵馬掛けの絵馬に連なるように別の絵馬をかけているという印象です。思わず藤を連想してしまいました。
絵馬の表面に書かれているのが、学問の神様である道真公(天神様)です。
受験シーズンなので、受験生をはじめとした多くの方が絵馬に願いを書かれているようでした。私は福岡出身で、毎年太宰府天満宮に参拝しているので、道真公が祭られているのを見ると妙に地元のような感覚があります。
ですが、この絵馬の量を見ると途端に我に返ります。ここはTOKYO……。
猫とグルメ、あと階段。谷中と根津で街歩き
梅を満喫したら、日暮里に移動して谷中銀座を散策しました。事前の打ち合わせで、以前訪れた際の猫写真を見せていたこともあり、皆で猫を求めてよく周囲を見渡していました。
千駄木グルメ「アユボワン!」
道中もいろいろと撮り歩きをしながら、おやつがおいしい時間帯になったので、千駄木のカフェで一息入れました。お店は「下町の古民家で本格スリランカカレーが楽しめる」と評判のアユボワン!へ。
ビールなのか紅茶なのか、カレーなのかデザートなのか、大いに盛り上がりながら注文を終え、料理が運ばれてきたら、写真部恒例になっているグルメ撮影会の始まりです。
カメラトークで大盛り上がり!
ある程度食事が終わったところで、みなさん大好きカメラや写真のトークが始まりました。使っている機材の話、どんな写真が撮れたか、おすすめの構図など大盛り上がりです。
各々が思い思いの話をする中、私はカメラ初心者のSさんと話をしました。Fさんに協力してもらって、被写界深度というカメラ用語の解説と作例を撮っています。名付けて「どちらのFさんがボケて見えるでしょうか?」というチャレンジです。
猫を探してカツを得る
日没が近づいたので、店を出て夕やけだんだんという階段へ向かいます。
一部のメンバーは道中の谷中銀座で猫を見つけられたようですが、私は全く気づきませんでした。またここに来たい理由ができたと思うことにします。
道中、肉のサトーでメンチカツをいただいていました。私はカレーで満腹だったので、おいしそうに食べる姿を撮っていました。
ここのメンチカツは、お持ち帰りもおすすめです。電子レンジで温めても水っぽくならないですし、そのあとオーブンで焼くとさらにサクサク感が楽しめます。
日没後の夕やけだんだん
だんだんまで戻ってきたら、名所である階段の上まで登って夜景を撮りました。夕方も下町のレトロな光景とマッチして綺麗ですが、日没後に商店街の明かりが煌々と輝き、人々が足早に行きかう姿も風情があるものだと思いました。
ズームレンズを使って撮ろうと思っていましたが、暗いレンズだったので明るい単焦点のレンズを使いました。
終点、日暮里駅へ
撮影を堪能したら、日暮里駅で解散です。
私は見慣れてしまって撮っていなかった日暮里駅の看板でしたが、Fさんが撮っていた写真を見て「こんなにエモかったんだ……」と初めて気づきました。
おわりに
今回の撮影会は、春の足音を堪能しながらも、生活の中で見過ごしがちな光景をカメラに収める活動となりました。街並みや看板など、あってなかった美しさや魅力を発見できるということで、とても楽しめました。 参加者の中には初心者の方もおられましたが、経験者の先輩がアドバイスをしてくれたため、楽しく撮影できたのではないかと思います。 写真部では今後もいろいろな場所を訪れながら、無理なく写真を楽しめる会を開催していく予定です。機材やスキルに囚われず、誰もが気軽に参加し、写真の楽しさや魅力を共有することができる場を提供していければと考えております。
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