
トライベック「登山部」は、2022年11月19日(土)に第8回目の活動を実施しました。
今回の目的地はいくつかの候補の中から、アクセスが良いことと安全面を考慮して、登山部としては初めて、表丹沢エリアの弘法山公園に。
この日は朝から雲ひとつなく、道中の車窓からも集合場所の秦野駅からも見上げた空は快晴!風もなく、登山には最高の天気となっていました。
駅で集まったら、まずはゲストに自己紹介。今回のルート決定の理由には、以前から子どもを連れて行けるなら参加してみたい、という声があったこともあり、せっかくの週末、家族サービスももちろん必要だよね、ということで、子連れ参加できるコースにしてみたのです。
今回も登山部皆勤賞のいつものメンバーに、子連れ初参加1組、4年ぶりのリピート参加1名の計6名となりました。
駅からは川沿いのひらけた道を行く
駅から登山口までバスなどを使わずに徒歩で行けるのがこのコースの魅力のひとつ。歩道をのんびり歩きながら、かわいい仮入部員(4才)とコミュニケーションを図ったり、お互いに近況報告をしたり、会話が盛り上がり、10分もすれば登山口です。
事前に、「登山のしおり」にも記載したのですが、このコースは全行程のうち、最初の30分くらいが一番急な登坂でキツイのです…。体力があるうちで良いのか、体が温まってないのにいきなり?ととらえるかはそれぞれ。
しかも、細い道なので、父子も手をつないで登るのは難しく、みんなでハラハラしながら後ろから見守ります。
落ち葉を踏みしめながら登る
浅間山 富士山を望む
30分ほど登ると、このコース最初の山頂・浅間山(せんげんやま:196m)に到着です。
ここは低山ではありますが、コースの一番西に位置するため、木の間から富士山を眺められました。
樹間に望む富士山
みんなで記念写真を撮ったあとは、暑くなってきたので上着を脱いだり水分補給をしたりしつつ、さらに進みます。
弘法山公園は、浅間山・権現山・弘法山の三つの山一帯のことなので、軽くではありますが、縦走コースです。登ったり下ったりを繰り返しますが、なだらかな道もあり、楽しんで歩くことができます。
小さい子どもの目線は、大人である私たちより低いので、見つけるもの・気になるものが異なり、面白いことが多かったです。
ふたつめの山頂に向かう道中、大人は景色や高い樹々を見ていますが、4歳児は登山道の脇に埋まっている水道管を見つけたり、どんぐりを見つけたり、なかなか忙しく。持ちきれないたくさんのどんぐりは、どんぐり担当に指名されたN氏がすべて預かっていました(笑)
足元にいろいろ発見する子どもに新鮮な大人たち
権現山 山頂で昼ご飯
クマ出没注意の看板なども見ながら、コースふたつめの権現山(ごんげんやま:244m)の山頂に到着すると、かなり立派な展望台がありました。展望台に上ると遮るものがなく、広い空と海と富士山とともに、秦野市街地を見下ろし、景色を堪能できます。
権現山山頂の展望台からの富士山
このとき、まだ11時半頃でしたが、朝から活動してお腹も減っており、ひらけた山頂の場所も取れたので、早めのお昼ご飯となりました。
各自持参したお弁当やおにぎりを食べたり、お湯を沸かしてスープを作ったり、晴天の屋外、芝生の上で気持ちの良いランチタイムを満喫しました。
馬場道を歩いて次の山へ
エネルギー補給を終えたら、また歩き始めます。今回のコースではここはまだ折り返し地点で、まだ先は長いのです。権現山から次の山までは、馬場道と呼ばれ、なだらかで広い道になり、整備されたきれいなトイレもあります(チップ制)。
時々みられた見事な紅葉
この時はまだ紅葉の見ごろには早かったのですが、まれにきれいに色づいた樹もあったので、足を止めて紅葉を眺めたり写真を撮ったりできました。
道が広く平坦だったので、広がってのんびり歩くこともでき、話も盛り上がります。このあたりは、春には1,400本以上の桜が咲き誇り、桜の名所としても有名らしいので、お花見もしてみたい、という声もあがりました。
ただ、砂利道なので、靴の中に石が入りやすいのが玉に瑕…。
靴に石が入ってしまうのを自分で対処する子を見守る大人たち
弘法山 山頂へ到着
1kmほど歩くと再びの上り。整備された階段を登りきるといよいよこのコースの名前を冠する山・弘法山(こうぼうやま:235m)の山頂です。山頂には釈迦堂、鐘楼、井戸があり、弘法大師がこの山で修行を行ったとされています。
ここで井戸を覗いたり、水分を補給したりした後は、お堂にお参りです。
過去に登山部が登ってきた山には、結構神社やお堂があることも多く、誰が言うわけでもなく、自然にお参りすることが身についていました。
弘法山山頂の釈迦堂にお参り
お堂の裏側へ抜けると、ここまでの弘法山公園の整備された道に比べ、このコースでもっとも自然の残る未舗装の登山道になります。緩やかな上り下りで、最後の山へ向かいます。
弘法山から最後の山へ向かう
しばらく下りが続き、足元も注意が必要な岩が多い道になりました。弘法山公園のような階段などもないため、疲れた体には結構厳しくなってきます…。
ちょうどよい棒を見つけたらとりあえず拾う
ただ、これまでのコースにはなかった景色の中で、柑橘系の実がなっているのを見て何の実か確認したり杖に良い棒を厳選したり、山ではまだまだたくさんの楽しみがありました。
しかし、下り道では落ち葉で足が滑りやすく、場所によっては大人でもかなり注意が必要な段差も多かったので、そういったところでは、みんなが順番に、子どもの手を取って助けていました。
落ち葉や木の根で足が滑りやすいので注意して歩きます
ここまでの道中、一生懸命自分の足で登山道を歩く最年少メンバーには、多くの登山者が声をかけてくださり、応援してくれました。すれちがう人、お先にと抜いていく人に、「こんにちは!」と元気に挨拶したら、知らない登山客もほっこり笑顔になっていました。
吾妻山 山頂到着
吾妻山(あずまやま:125m)の山頂に到着すると、運よく東屋が空いていたので、みんなで座ってお菓子を食べたり水分補給をしたりと小休止しました。まだ午後2時を少し過ぎたくらいでしたが、山の中の日陰なので、動かずにいると汗が冷えて寒さを感じます。秋冬の登山はとにかく時間を早めに行動が大事です。
山頂からこれから向かう街を見下ろし、出会ったベテランの登山客の方々に写真を撮ってもらいました。
ここまでくればもうゴールまではあと一息!残すところ約1kmの道のりです。
尾根道を歩いていると、樹々の間に少しずつ家が見えたり、車の音も聞こえたりして、ゴールが近いことがわかりました。
下山後はもちろん温泉へ!
低山とはいえ4つの山を縦走し、怪我もなく全員無事で下山できました。
4才にして、全行程7km超の山道を自分の足で踏破した最年少仮部員も含め、下山して駅のすぐ手前にある「弘法の里湯」でひと汗流します。
丹沢エリアの登山の後に立ち寄るのに便利な駅に近い温泉のため、時間によっては混み合いますが、運よくなんとかピークより早く入ることができ、カルシウムを多く含んでいるという成分の濃いこの温泉は、体を芯から温めてくれました。湯上りにはお座敷で軽食と飲み物をいただき、くつろいでこの日の感想を語り合いました。
外に出るとすっかり日が暮れていました
第8回目は、子ども連れ参加という新たな活動の形となりました。トライベック「登山部」では、リクエストや相談に応えつつ、自然の中で同僚たちとコミュニケーションできる機会を、これからもつくっていきます。
この記事に関するご相談やご質問など、お気軽にお問い合わせください。
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