Webサイト運用あるある:「更新されていないのですが」編

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こんにちは! Web運用ディレクターのY氏です。

日頃のWebサイト運用更新でよく発生する状況を「Webサイト運用あるある」として取り上げ、より安定した運用を継続するためのポイントをご紹介します。今回のテーマは「更新の反映」です。下記のような経験をされたことはありませんか?

  • 更新完了の連絡があったのに、まったく更新されない
  • 会社の自分の席では更新されたが、隣の席では更新されない
  • ページ内の文字は更新されたが、画像だけが更新されない

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Webサイト運用更新には“つきもの”と言えるほどよく発生する状況ですが、ほとんどのケースが“キャッシュ”に起因しています。キャッシュとは、一度閲覧したWebサイトの中で、画像などの容量が大きいデータを一時的に保存しておくことで、毎回大きいデータを読み込まなくても素早くページを表示できるようにするための仕組みです。ページを閲覧するときは便利な機能ですが、ページを更新したいときにはかえって障壁になってしまうことがあります。ケースごとに、詳しく見ていきましょう。

更新完了の連絡があったのに、まったく更新されない

Webサイトを閲覧するときに使うWebブラウザー(以下、ブラウザー)が保持するキャッシュが更新されずに、古い情報が表示されている可能性が高いです。パソコンでは、キーボードの[Ctrl]キーと[F5]キーを同時に押して“スーパーリロード(強制再読み込み)”を行うことで情報が更新される可能性があるので、まずはこの操作を試してみます。それでも更新されない場合は、ブラウザーごとに保持しているキャッシュを削除する“キャッシュクリア”という操作を行ってから、再度ページを表示してみます。端末に他のブラウザーが入っている場合は、他のブラウザーでも同様の手順を試してみましょう。

これらすべての操作を行っても更新が反映されない場合は、ページが正しく更新されていない可能性が高いので、Web更新担当者に確認しましょう。

会社の自分の席では更新されたが、隣の席では更新されない

自分の席の端末で更新を確認できたということは、ページが正しく更新されている可能性が高いです。隣の席も自分の席と同じネットワークに接続している場合は、隣の席の端末で使っているブラウザーのキャッシュが残っている可能性が高いので、先ほどのケースと同様にスーパーリロード、キャッシュクリア、他のブラウザーでの確認を試してみましょう。

ページ内の文字は更新されたが、画像だけが更新されない

画像も正しく公開されているとすれば、“サーバーキャッシュ”が原因である可能性が高いです。キャッシュは閲覧者の端末に入っているブラウザーだけではなく、ネットワーク上のWebサーバー側でも保持している場合があります。ブラウザーのキャッシュをクリアしても、サーバーキャッシュが残っている場合は、その内容が表示されてしまうため、最新の情報に更新されません。特に、画像やPDFなどの容量の大きいファイルには、ページ本体のHTMLとは別にサーバーキャッシュを持たせているケースが多いです。サーバーキャッシュをクリアする方法はWeb更新担当者が知っている可能性が高いので、すぐに相談しましょう。

他にも、社外のネットワークに接続しているスマートフォン(以下、スマホ)を含めて公開確認をした場合は、下記のようなケースもあります。

会社のパソコンでは更新されないが、スマホで見ると更新されている

スマホで更新を確認できたということは、社外のネットワークからアクセスしている外部の閲覧者には正しく公開されています。社内だけ更新が反映されない場合は、社内ネットワーク上のキャッシュが原因の可能性が高いです。自社のシステム・インフラ担当者に確認してみましょう。

会社のパソコンでは更新されたが、スマホで見ると表示されない

例えば、新しい画像を追加したときに、社内では正しく表示されて、スマホでは表示されないとしたら、その画像が本番環境ではなく、プレビュー環境の画像を参照している可能性があります。また、新しいページを公開して、そのページへのリンクをクリックしたときに、社内では正常に表示されて、スマホでは表示されない場合は、新しいページのリンクが本番環境ではなくプレビュー環境のURLを指している可能性があります。このケースに当てはまる場合は、更新の方法に問題がある可能性が高いので、すぐにWeb更新担当者に確認しましょう。

まとめ

このように、更新が反映されないときは、ほとんどのケースでキャッシュに原因があります。まずは[Ctrl]キーと[F5]キーによるスーパーリロードを試して、それでも更新されない場合は上記のケースを参考にして解決しましょう。本当に公開されているかを確実に調べたいときは、個人のスマホなど、社外ネットワークに接続している端末でも確認しておくことをおすすめします。

この記事の執筆者

Y氏

オペレーション部 ディレクター

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