目次

• はじめに
• Universal Analyticsのサポートが終了します
  • Googleからの重要なアナウンス
  • UAからGA4へ
• UAのサポート終了までにGA4の運用を開始するために実施すべきこと
  • （1）GA4で必要なデータ取得項目の定義やトラッキング基盤整備
  • （2）GA4で定点観測したいレポーティング項目の設計
  • （3）UAデータで保存したいデータと保存方法の検討
• GA4の運用について

はじめに

今回は、先日発表されたGoogleの重要なアナウンスに関連して、計3回のシリーズに渡り、Universal Analytics（以下、UA）とGoogle アナリティクス4プロパティ（以下、GA4）についてご案内します。

第1回は、GoogleよりアナウンスされたUAサポート終了に関する内容とサポート終了までに何をすればいいか？についてご案内したいと思います。

Universal Analyticsのサポートが終了します

Googleからの重要なアナウンス

2022年3月16日、Google Analyticsに関する重要なアナウンスがGoogleから発表されました。

加えて、2023年7月1日から2023年の12月31日まではUAのレポート画面にアクセスできますが、2024年の1月1日以降のどこかの日程（後日、Googleからアナウンス予定）でUAのレポート画面にアクセスできなくなります。

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UAからGA4へ

UAのサポートが終了を迎える前に、GoogleはUAからGA4への移行を促しています。現在、UAを利用中の企業は、早めにGA４への移行を準備することが望ましいと考えられます。GA4が2020年10月にβ版から正式に利用が開始され、いつの日かUAからGA4に乗り換えるべきと考えていた方も多いのではないでしょうか。

GA4移行におけるタイムラインとしては、UAの計測停止が2023年7月1日なので、最低でも2023年6月30日までにGA4への移行を完了させておく必要があると言えます。一方で、前年同月比など過去データの比較ができるGA4の環境を準備したい場合は、2022年6月30日までにGA4の移行完了が望ましいと言えるでしょう。

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UAのサポート終了までにGA4の運用を開始するために実施すべきこと

前述のタイムラインを踏まえて、UAのサポート終了するまでにGA4の運用を開始するため、実施すべき事項を下記の通り３点にまとめました。以下、ひとつずつ解説していきます。

（1）GA4で必要なデータ取得項目の定義やトラッキング基盤整備
（2）GA4で定点観測したいレポーティング項目の設計
（3）UAデータで保存したいデータと保存方法の検討

（1）GA4で必要なデータ取得項目の定義やトラッキング基盤整備

《トラッキング基盤を再整備するうえで特に検討すべき項目》
・各種連携の設定（Google Tag Manager、Google Search Console、Google BigQueryなど）
・イベントトラッキング（クリック、スクロールなど）の設定
・クロスドメイントラッキングの設定

（2）GA4で定点観測したいレポーティング項目の設計

GA4ではディメンションレポートが減っているのと、カスタムレポートに変わって、探索レポートが追加されています。マクロ視点による分析は、デフォルトのディメンションレポートで分析ができると考えられます。一方で、ミクロ視点で詳細にデータを分析したい場合は、探索レポートをチューニングする必要があります。

（3）UAデータで保存したいデータと保存方法の検討

《後でデータを振り返られるように》
・（最低限として）UAの過去のデータを出力して保存（CSV、Excel、スプレッドシート、PDFなど）
・必要データ項目や可視化すべき要件を整理したうえでレポーティングを作成
・UAの過去データをGoogle データポータルへインポートしてダッシュボードを作成

GA4の運用について

GA4は今までのUAとは異なる全く別ツールとなります。そのためツールの使い方や分析視点もUAとは異なるため、GA4を活かしたチューニングが必要と言えるでしょう。

第1回となる本稿は以上となります。

次回の第2回は、既に正式版としてローンチされているGA4がどのような特徴を持っているのかをご案内できればと思います。