Webサイトにも定期的な点検を

  • UI・UX

毎年、お客様に必ず聞かれることがあります。それは「Webサイトの調査はだいたいどのくらいの間隔で行ったほうがいいの?」という質問です。

Webサイトも生きています

トライベックでは、最低でも年に1回は、何らかの調査を実施することをお勧めしています。それは、さまざまなデバイスの普及などIT環境の変化に伴い、求められるユーザーインターフェイスも刻一刻と変化しているからです。

近年最も顕著な例がスマートフォンの普及に伴うユーザーインターフェイスの変化です。スマートフォンの登場により、最適なユーザーインターフェイスの考え方は一変しました。かつては回線速度などの影響もあり、特にトップページにおいては、できるだけ一画面で多くの要素を詰め込むほうがよいとされていた時代がありましたが、今ではスクロールダウンや直感的な操作のほうが重視される傾向にあります。最近のIT環境や技術の進歩には目覚ましいものがあり、何も変更しなければ、すぐに使いにくく古臭いユーザーインターフェイスになってしまう危険性をはらんでいます。

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ユーザー調査のメリット

Webサイトの代表的な検証手法としてアクセスログの分析があります。これも確かに有効なインプットではあるのですが、数字から判断できることには限界があります。

例えば、ページビューが増加している理由は何なのか。純粋にコンテンツが興味深いという可能性もありますし、ユーザーが目的のコンテンツにたどり着けずに必要のない回遊を繰り返してしまっている可能性もあります。さらにいえば、ユーザーがそのコンテンツを見た結果どのように感じたのかを、アクセスログから推測することは難しいのではないでしょうか?

これを解決する調査手法のひとつにユーザー調査があります。ユーザーにWebサイトを実際に使ってもらったうえで、インタビューやアンケートの結果から、その操作感についての課題を明らかにするものです。このユーザー調査のメリットは、Webサイトを利用したユーザーの「心理」を直接的に探ることができるという点であり、アクセスログの分析だけでは見えにくいインプットを得ることができるのです。

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小さな変化も改善のヒントに

トライベック・ブランド戦略研究所では、前述のユーザー調査の他に、専門家が一定の基準に基づいて行うヒューリスティック調査も実施しています。ヒューリスティック調査の判定基準は、ユーザーインターフェイスのトレンドにあわせて定期的に見直しを行っています。

そして、これらの調査手法を組み合わせることで、さまざまな視点からの調査・ランキングも定期的に発表しています。一定の基準に基づいて調査を実施するため、ランキングのスコアや順位など、小さな変化でも改善のヒントにつなげることが可能となっており、競合他社との比較などにも活用していただいています。


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株式会社トライベック・ブランド戦略研究所

この記事の執筆者

長谷山 智也

トライベック・ブランド戦略研究所 シニアコンサルタント

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