「Webユーザビリティランキング2018 企業サイト編」のリリースにあたって

  • UI・UX

本日、「Webユーザビリティランキング2018 企業サイト編」をリリースいたしました。Webユーザビリティランキングは2009年から毎年継続的に発表を続け、今回で10回目を迎えることができました。ユーザーにとって使いやすいWebサイトが増えることで、企業と生活者のコミュニケーションギャップを無くしたい。そういった想いで始めたWebユーザビリティランキングは、今では多くの企業でWebサイトの成果を測る指標として採用いただいています。

この10年でデジタル環境は大きく変化しました。スマートフォンやタブレット端末の爆発的な普及によって、いつでも・どこにいても欲しい情報にアクセスすることができるようになった一方で、企業とユーザーのコミュニケーション接点が多様化・複雑化したことで、顧客データの統合的な管理や、データに基づくシームレスなチャネル間連携とコミュニケーション施策が求められるようになりました。

このような環境下において、企業サイトは様々なチャネルをつなぐコミュニケーションHUBとして重要性がますます高まっているだけでなく、生活者にとっても、最も信頼できるメディアとして必要不可欠な存在になっています。
20181210_01large.jpg

今回は、Webユーザビリティランキングを生活者とのコミュニケーション最適化に活かしていただけるように、活用シーンとメリットについてご説明させていただきます。

1. リニューアル成果のKPIとしてユーザビリティスコアを活用する

成果が見えづらい企業サイトにおいて、何をKPIとして成果測定を行うべきか悩まれる担当者も多くいます。Webユーザビリティランキングでは、ユーザビリティ品質をスコアとして可視化することができるため、リニューアル前後の成果が一目瞭然です。

また、リニューアル前後のスコア比較だけでなく、競合他社との比較やランキング対象企業(主要150社)との比較も簡単に行うことができるため、経営層へリニューアル投資に対する成果報告をする際にも活用いただくことも可能です。

2. サイト運用におけるユーザビリティ品質の維持・向上指標として活用する

Webサイトをリニューアルしても、その後の運用でユーザビリティが低下することはよくある話です。特に大規模サイトとなると、多くの担当者や制作会社が関わるため、制作ガイドラインが整備されていない、あるいはガイドラインの中にユーザビリティに関して守るべきルールが明記されていない場合は、独自ルールのページが散在しユーザビリティの低下につながることが多くあります。Webユーザビリティランキング(ユーザビリティ診断)では、具体的な評価項目まで公開をしていますので、その基準をガイドラインに盛り込み遵守することで、ユーザビリティ品質の維持・向上を図ることができます。

また、デジタル環境が日々変化していく中で、その変化に対応できないWebサイトはすぐに経年劣化していきます。Webユーザビリティランキング(ユーザビリティ診断)では、デジタル環境の変化に合わせて毎年評価項目の見直しを行っているため、最新の評価基準に合わせてPDCAを回し継続的な改善を加えることで、経年劣化を防ぐことができます。

3. ユーザー視点・全体最適視点で企業サイトを評価するために活用する

企業サイトでは、サイト管理者以外に、広報・IR・CSR・採用・ITシステムなど様々な部署の担当者が関わることが多いと思います。しかし、部署ごとの縦割りでコンテンツ更新やサイト運用を行うと、どうしても企業都合による部分最適化に陥る傾向にあります。

Webユーザビリティランキング(ユーザビリティ診断)では、特定のコンテンツに偏らずWebサイト全体を評価・スコアリングするため、ユーザー視点・全体最適視点で改めて課題を浮き彫りにすることが可能となります。
20181210_02large.jpg

このように、Webユーザビリティランキング(ユーザビリティ診断)は様々なシーンで活用いただくことが可能です。生活者とのコミュニケーションを考える第一歩として、活用されてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者

野口 夏樹

執行役員

この記事に関するご相談やご質問など、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

タグ一覧