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COLUMN

コラム

S.Kが執筆した記事一覧

プロダクション
2021年7月12日

Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(4)

最終回である今回は、ほんの少しだけカメラの話をしながらエフェクトを加えたり、構図を整えて完成させます。蛇足じゃなくて画竜点睛です。 中央の被写体を目立たせる効果を加える 続いて、【効果】パネルから「切り抜き後の周辺光量補正」というパラメーターをいじっていきます。 その前に、周辺光量※17とは何でしょうか。 これは簡単に言ってしまうと、写真の四隅(右上、右下、左上、左下)の明るさのことです。 なぜLightroomに、四隅の明るさを調整する機能があるのでしょうか。 少し脱線して写真撮影の話になってしまうのですが、カメラやレンズによっては撮影時に意図せず四隅の明るさが中央部より暗くなってしまう現象が起きるからです。 この現象は「周辺光量落ち※18」と呼ばれています。 なぜLightroomに、四隅の明るさを調整する機能があるのでしょうか。その答えは、暗くなった四隅の光量を中央部と同様に明るくするためです。 しかし今回はその周辺光量をあえて落とす、つまり暗くすることで、相対的に中央部を目立たせます。 周辺光量を落とす 周辺光量を「適応量」−6にしました。 実は、部分補正の円形フィルターを使うことでもこの調整をすることができます。 最後に、トリミングや角度の調整をして全体の構図を整えます。 切り抜きと角度補正ツールのアイコンを押すか、キーボードのRキーを押して、切り抜きと角度補正ツールのオプションを表示します。 今回は画面右端に写り込んでしまった道路看板が邪魔だったので、トリミングで非表示にしました。 調整が終われば、完了ボタンを押してください。 編集完了! お疲れ様でした。これで一連の編集作業は終わりです。 この状態からjpgファイルに書き出せば、ページトップに出てきたスライドのAfter画像の出来上がりです。 もし書き出し方法がわからなければ、公式サイトのヘルプをご参照ください。 Lightroom Classic から写真の書き出し (蛇足)PhotoShopでさらに遊ぶ 同じAdobe製品なので、LightroomからPhotoshop、PhotoshopからLightroomへ簡単に編集の場を移すことができます。 Photoshopを使って巨大な月を浮かべたり、箒に乗った魔女などファンタジーな要素を入れてみるのもいいかもしれません。 まとめ 以上、ここまで写真をシネマ風に演出するカラーグレーディング(カラーコレクション)という技法について、一例をご説明させていただきました。 他にも映画やドラマ・ミュージックビデオ風の色味に演出する手法は多々あります。 カラグレ(カラコレ)は自分のフォルダの中にある眠った写真から、色や明るさの組み合わせによって様々な表現を生み出せる、新しい画像表現の世界です。 今は遠出の難しい時期ですが、だからこそ今手元にある写真を生かして記憶を宝物にしたいですね。 連載一覧 Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(1) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(2) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(3) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(4) 補足:用語集 周辺光量 光学用語で、簡単に言うと写真(正確には写真を撮影するレンズ)の四隅の明るさのことです。 周辺光量落ち 写真を撮影したとき、使用したカメラやレンズによって意図せず写真の四隅(周辺光量)の明るさが中央部より暗くなってしまう現象のことです。 明るさを光量という数値で見たときに、数値が落ちている(=暗くなっている)ため、周辺光量落ちという名前になっていると思われます。 周辺光量落ち li:after{ counter-increment: number 1; content: counter(number) "."; } --> ...

プロダクション
2021年6月28日

Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(3)

第3回は、Lightroomに備わっている三つの部分補正機能を使っていきます。 これまでは写真全体に効果が及ぶようにしていましたが、この回では要所要所のみを選択することで追加調整します。 部分補正で選択範囲のみ調整する 部分補正では色味や彩度を変えることもできますが、今回は視線誘導を目的とした明るさのコントロールをメインに行います。 写真中央以外をやや暗くする かすみの除去を終えた段階の全体像です。 ここでやりたいことは、写真中央部の信号機と軌跡が密集するエリア以外を暗くすることです。これにより、相対的に中央部が明るくなります。 日の丸のように中央と外側で明るさに差をつけることで、写真を見た人が最初に中央部を見てくれるよう、意図した場所に視線を集める狙いがあります。 ちょっとだけ…。 右側のパネルから「円形フィルター」を選択し、横倒しになった楕円形となるようにフィルターを追加します。 フィルターを追加した後、画面下で「選択したマスクオーバーレイを表示」にチェックを入れていると、円の外側に薄い赤(または白・黒・緑)のマスクが乗ります。 赤のマスクが乗っている部分がパラメータで補正される部分です。つまり、ここで選択されているのは楕円形の外側になります。 ここでは「露光量」のみを調整します。 あまりやりすぎると不自然なので、ギリギリ違和感がない程度の-0.33にしています。 「選択したマスクオーバーレイを表示」からチェックを外すと、マスクを非表示にした状態で調整を確認できます。 調整するときはチェックを外した状態で操作していきます。 調整が終われば、画面下にある「完了」ボタンを押してください。 脇道の印象を弱める 左側の本車線に合流する道路も、街灯の照り返しで明るくなっているので補正していきます。 先ほどとは違い円の中を補正していきたいので、ぼかしスライダーの下にある「反転」のチェックボックを押します。 そうすると、円の内側に薄い赤のマスクが乗ります。この部分のみ補正します。 「露光量」を−0.63、「彩度」を−10にしています。 調整を終えて完了ボタンを押せば、このように見えます。 道路脇の印象を弱める 続いてのステップでは、左車線の道路脇を暗くします。 まず新規で円形フィルターを追加します。そこからブラシ補正を追加して、円形フィルターの選択範囲を拡張していきます。 円形フィルターを選択している状態で、「マスク:ブラシ」をクリックすれば、ブラシを使った描画モードに切り替えることができます。 選択できたら、マスクを非表示にして調整をしていきます。 選択範囲全体の明るさを暗く、ここも目立たなくしたいので、まずは「露光量」を-1.14にしました。 「コントラスト」も-53にして、「彩度」も-26にします。 手前を暗くして奥行きを出す 長方形フィルターを追加して、画像の下半分の明るさを暗くします。 マスクを表示させたり隠したりしながら、最適値を探っていきます。 今回は「露光量」を-0.51にしました。 調整が終われば、完了ボタンを押してください。 左車線の印象を強める 改めて写真全体を見ていてると、右車線ばかりが強調されて左車線のインパクトが弱いように感じられました。 なので、ブラシ補正を追加して調整をしていきます。道路の暗い部分とライトの明るい部分をざっくりなぞって選択してみましょう。 マスクの色が赤だとテールランプの色と混じって選択範囲がわかりにくいので、色を変えます。「shift + O」キーを押して緑にしました。 選択ができたら以下の調整をして、できるだけ右車線に合わせて印象を強めます。 「露光量」を-0.64 「コントラスト」を+2 「ハイライト」を+100 「シャドウ」を−70 「白レベル」を+100 「黒レベル」を-68 調整が終われば、完了ボタンを押してください。 中央部にあるもやの印象を弱める 画面中央部に明るいもやのようなものが写っていたので、その部分をブラシ補正で調整します。 違和感がない程度に少しだけ暗くします。 「露光量」を-0.85にしています。 部分補正はここで終わりです。 次の連載で最後の仕上げをしています。 飽きたらTwentyTwenty というプラグインで遊ぶのもよいでしょう。 連載一覧 Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(1) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(2) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(3) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(4) ...

プロダクション
2021年3月15日

Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(2)

第2回は、ディティール調整や色味の調整について紹介します。 色味の調整は写真をシネマ風に演出するための要です。同じ写真でも色と色の組み合わせによって、『映画やMVで見たようなあの一シーン』に近い雰囲気を出すことができます。 空の冷たさや夕日の暖かさを強調したり、恐怖の館にいるようなポートレートを演出したり、色味を抑えて静寂な雰囲気にしてみたり…。 今回は青を基調として、青山通りをCool&Futureな感じに染め上げます。 ディテールを調整する もう少しパリッとさせて、明瞭感とシャープな雰囲気を出していきます。 写真のシャープさを調整するために「コントラスト」「明瞭度」※12という二つのパラメータがあります。 明瞭度を上げる 今回は明瞭度のみ使います。 コントラストは6から0にリセットして、明瞭度を38にしました。 彩度を調整する ここからは彩度、つまり色の鮮やかさの度合いを調整しています。 自然な彩度と彩度を下げる 「自然な彩度」と「彩度」※13を下げて、写真から全ての色相の彩度を落とします。 自然な彩度は-35、彩度は-5にします。 なぜこんな地味な色合いにするかというと、それは「色飽和※14」という現象を防ぐためです。 色飽和とは、ものにペンキをべったりと塗ったような、色の階調や立体感が感じられなくなっている状態です。 これから写真に青みを重ねていくのですが、重ねる前の写真が鮮やかすぎると、うまく青みがのらずにこの色飽和を起こしてしまいます。 なので、一旦彩度を落とすという下ごしらえをしているわけです。 トーンカーブで明るさを調整する 今まで触っていた【基本補正】パネルの下にある【トーンカーブ】パネルを使っていきます。 カーブ(初期表示時は右肩上がりの曲線)を操作することで、明るいところや暗いところ、そしてコントラストを視覚的に調整できるツールです。 あまりぐりぐりカーブさせると明るさも色味も崩壊してしまうので、この機能を使う場合は画像を拡大・縮小しながら進めます。 黒つぶれと白飛びを抑え、コントラストを高める 左下、カーブの左端を少し持ち上げて黒つぶれを抑えました。同様に右上も少し下げて白飛びしないように調整しています。 そのほか、緩やかなS字状にカーブさせることでコントラストをわずかに高めています。 色味を調整する ここからは青みを足しつつ色の調整をしていきます。 基礎知識としてRGBや光の三原色、色相環、補色に対する理解が少しでもあると他の写真でも応用が利くと思います。 それではさっそく、【カラーグレーディング】パネルに移動してください。 移動すると、何やら「中間調」「シャドウ」「ハイライト」とラベルがついた大きな円が三つあるはずです。 この明暗別色補正こそが、カラーコレクションにおいて最も重要な機能です。 明るさの観点から、画像内を以下の三つもしくは二つにエリア分けして、それぞれのエリアに指定した色を重ねる役割を持ちます。 ハイライト(明るいところ) 中間調(明るくも暗くもないところ) ここに何も設定しない場合は、ハイライトとシャドウで二つのエリアになります。 シャドウ(暗いところ) ハイライトエリアに青みを足す 以下の画像を見て、赤枠で囲んだ白くて丸いボタンを押してください。 「ハイライト」というラベルがついた円が一つ表示されたかと思います。 ハイライトの色相に220、彩度を40にしています。明るい部分に淡い青色のカラーセロハンを被せた状態だと思ってください。 黄色っぽかったのが一気に青っぽくなりましたね。 シャドウエリアに青みを足す 同様に暗い部分にも青みを足していきます。 先ほど押した白い丸から二つ左に飛んで、黒い丸を押してください。 そこからシャドウの補正ができます。 シャドウの色相に205、彩度を40にしています。 ポイントカーブ(ブルーチャンネル)で青みと黄みを調整する もう一段階、「トーンカーブ」の「ポイントカーブ」を使って色味を整えていきます。 トーンカーブパネルの右側にある青色の丸を選択して、ブルーチャンネルのカーブを表示してください。 中間くらいの明るさ(中間調)で青みを強め、最も明るい部分の青みを下げて、最も明るい部分だけは黄色と赤が若干強めに出るようにしています。 HSLパネルで色味ごとに調整する 続いて、【HSL】パネルを使って色味ごとに調整を行っていきます。 先ほど使った【トーンカーブ】パネルの真下にあるパネルです。 【HSL/カラー】という表記になっていますが、HSLという文字がグレーになっている場合は【カラー】パネルが表示されている状態です。HSL or カラーの選択式になっているので、グレーになっているHSLの表記を押してください。 【HSL】パネルが表示されると、「色相|彩度|輝度|すべて」とまた4つの選択肢があるので、「すべて」を選択してください。 ここではいくつかの調整をまとめて行います。 左車線、テールランプの印象を強くするために、以下の調整を行います。 「マゼンタ」の色相を+70にして、色味を赤に近づけます。 「レッド」の彩度を+28に、「マゼンタ」の彩度を+51にして、赤みを鮮やかにします。 「レッド」の輝度を-14に、「マゼンタ」の輝度を-7にして、赤みを暗くして印象を強めます。 青みをもう少し鮮やかにします。 「ブルー」の彩度を+35にして、青みを強めます。 右車線、ヘッドランプの軌跡に乗っていた黄みを取り除いて、クール感を強調します。 「イエロー」の彩度を-40にして、黄みを弱めます。 もしもここがシカゴで、イエローキャブなるものが路上に止まっていれば、このやり方はしません。 なぜなら、写真のどこかに黄色い被写体があればその部分にも影響してしまうからです。 その場合はこれから紹介する部分補正を使って、軌跡のみを選択して、選択した範囲のみ黄みを弱めます。 かすみを取り除き、ディテールを最終調整する ここからは、かすみを除去したり、写真のノイズを低減したりとディテールの最終調整を行います。 かすみを除去する かすみというのは、早朝や黄砂のシーズン中によくある「なんかモヤっとした感じ」のことです。 山頂や高層ビルから眺める景色がモヤっとかすんでいて、せっかく名所に来たのに残念だった…。という思いをしたことがあるかと思います。 Lightroom ClassicやCCには、そんなかすみを取り除いてより鮮明な写真にする「かすみの除去」という機能があります。 【基本補正】パネルに立ち返り、「かすみの除去」を使って画像をパリッと仕上げていきます。 ここで極端に値を上げてしまうとまた色味や彩度に大きく影響してしまうため、今回は+15にしています。 ノイズを低減する 次はノイズの調整に移ります。 写真のノイズには「カラーノイズ※15」と「輝度ノイズ※16」の2種類があります。 どのノイズがどれくらいあるかというのは、画像を拡大して判断します。 空の部分を拡大してみたところ、カラーノイズは気になりませんでしたが、輝度ノイズがやや気になりました。 なのでこれを【ディテール】パネルの「ノイズ軽減」下、「輝度」パラメータを使って輝度ノイズを減らします。 完全にノイズを取ろうとすると、のっぺりした写真になってしまいます。様子を見ながら20ずつ程度上げていき、ビル群の細かいディテールを潰さないように今回は+53にしました。 そうするとノイズは気にならなくなりましたが、弊社がある青山安田ビルにある窓の細いフレーム部分がぼやけた感じになってしまいました。 大を得れば小を失する、これをできるだけ防ぐために、輝度パラメータの下にある「ディテール」パラメータで追加調整します。 ディテールを+63にして、ビルなどの輪郭を強調します。 以上、ここまで写真全体の調整を行ってきました。 次の連載では、Lightroomの優秀な部分補正を大雑把に使っていきます。 連載一覧 Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(1) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(2) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(3) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(4) 補足:用語集 コントラストと明瞭度(Lightroom・PhotoShop用語) どちらも画像のディテール(輪郭)をシャープにしたり、反対にソフトにするときに使う機能です。 「コントラスト」を調整した場合、色味や明るさに大きく影響します。一方、「明瞭度」は色味や明るさに影響を与えません。 その分、同じ数値を指定した場合、コントラストの方が明瞭度と比較してより強く作用します。 Lightroomの「明瞭度」と「コントラスト」は何が違う?画像つきで解説します | はれときどきカメラ* 自然な彩度と彩度(Lightroom・PhotoShop用語) Lightroom・PhotoShopにある彩度の調整に関する機能です。 似たもので「彩度」を調整する機能がありますが、仕様や影響範囲が違います。 「彩度」を使うと写真全体の彩度を一律に調整するのに対し、「自然な再度」では、すでに彩度が高い部分への影響は抑えつつ、彩度が低い部分に強く影響します。また、青系の色味に強く作用するようです。 「彩度」と「自然な彩度」の違いを実例を使って徹底検証。【photoshop / lightroom】 色飽和 彩度が高すぎることで起こる現象のことです。ものにペンキをべったりと塗ったような、色の階調や立体感が感じられなくなっている状態を指します。 色飽和とは 色飽和の意味 カメラと写真の用語 カラーノイズ 写真がざらざらして見えるノイズの一種で、別名を偽色と言います。 本来は存在しない色である赤や青、または緑のピクセルが見えてしまう現象です。 気になるザラザラのアイツ!高感度ノイズの原因とその対処法!! 輝度ノイズ 写真がざらざらして見えるノイズの一種です。 大体はカラーノイズと一緒に出てくるので、二つ合わせて調整します。 おかしな色がある場合はカラーノイズ、そうではなく単純にざらざらして見える場合は輝度ノイズとして対処します。 li:after{ counter-increment: number 1; content: counter(number) "."; } --> ...

プロダクション
2021年3月8日

Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(1)

はじめに 写真撮影はお好きでしょうか。 コロナ禍の中で、撮影を楽しむ機会が減った方も多くいると思います。 今回はそのような時世の下、新しい写真の楽しみ方として「Adobe Lightroom Classic CC」を使った、写真をシネマ風に演出するカラーグレーディング(カラーコレクション)※1という技法について、連載でお伝えします。 このカラーグレーディングという言葉、もともとは映像作品の世界で使われている用語です。 しかし映像のみならず、今まで自分のカメラやスマホで撮りためてきた写真も、Lightroomを使うことで「北野ブルー」のようなシネマ風や、フィルム風に演出することができます。 今回紹介するやり方はその中の一例ですが、お気に入りの映像作品があれば、その演出を写真で再現してみるのも面白いでしょう。 先にBefore/Afterを掲載します。以下のスライダーを操作して見比べてみてください。 必要なもの Adobe Lightroom Classic CC(MacでもWindowsでも) RAWファイル形式で撮った写真一枚(拡張子の例:*.cr2、*.arw、*.nefなど) 最近はスマートフォンでもRAWファイル形式で撮影できます。よい文明。 ※一応.cr2と.dng形式のサンプルRAWファイルも用意しています。(sample.zip:52MB) その他、モニターをカラーマネジメント(キャリブレーション)しておけば、他の端末で見たときに色味の差が出にくいのでおすすめです。 Lightroomに写真を追加し、現像モジュールを開く Lightroomで写真を調整するためには、「カタログ」というものに写真を追加する必要があります。 写真の追加の仕方、現像モジュールの開き方は以下のサイトを参考にしてください。 カタログへ写真を追加する方法 Lightroomの使い方:第1回 初めてのカタログと画像読み込み設定 カタログに画像を取り込む方法 (Photoshop Lightroom 6/CC) 現像モジュールの開き方は公式の動画を見てください 現像モジュールの理解 この状態から現像してきます。 カラープロファイルは「Adobeカラー」、色温度は撮影時の設定のままです。 他のパラメーターも全て初期状態のままです。 どうでもいい情報ですが、撮影場所は弊社がある青山安田ビル近くの陸橋です。 プロファイル・色温度・WB・階調で下ごしらえをする プロファイルを変更する 今回は写真に追加で青色を重ねたいので、プロファイルを「Adobe標準」にします。 この状態から始めることで、他のプロファイルと違ってやや彩度の低い状態から始めることができます。 「Adobe標準」<「Adobeカラー」<「Adobe風景」の順で鮮やかになります。 カメラ標準のプロファイルから選ぶこともできますが、カメラメーカーによって違うのでここではあえて触れずにおきます。 レンズ補正を適用する 右側のツールパネルをするすると下に移動していき、【レンズ補正】パネルのところで手を止めます。プロファイルメニューから「色収差の除去」「プロファイル補正を使用」にチェックをいれてください。 この二つはどの写真を現像する場合も、必ずチェックするようにしています。 WBと階調を自動補正する ひとまず「WB※2」と「階調※5」の設定を「自動」にします。 Lightroomの階調補正は優秀なので、作業コストによってはここで切り上げてしまうこともあります。 コントラストと彩度は強めになるので、暗いところが真っ黒になってしまう「黒つぶれ※6」と、明るいところが真っ白になってしまう「白飛び※7」が気になる場合は、めんどくさくてもさらに調整が必要です。 色温度を下げる 「色温度※3」をそこそこ下げます。今回だと2,267にしました。 夜空に青みがかったことで、クールで近未来(?)感が増したと思います。 ここではあまり青みを強調する必要はありません。 …とはいえ、これでも一気に青くなりました。 より夜空の温度感をクールに整えています。 「色かぶり※4補正」を+5、マゼンダに寄せています。 先ほどより若干ですがクールになった気がしませんか? 蛇足ですが、夜景写真では季節感や体感温度を「色温度」と「色かぶり補正」の組み合わせで表現することが、夜景写真のコンテストなどで一種の手法となっています。 また、季節感がある被写体が写っている場合も同様です。 その辺はまた機会があれば詳しく書けるといいですね。 明るさを調整する 続いては写真の明るさを段階的に調節していきます。 全体の明るさを一挙に変えるのではなく、ざっくり二つのパートに分けて調整方針を考えます。 とても大雑把ですが、「明るいところ」と「暗いところ」で分けて調整します。 ハイライトを下げる まずは明るいところを調整して、写真のディテールを引き出します。「ハイライト」を−100にしました。 写真中央部を見てください。明るすぎて見えなくなっていたライトの軌跡が奇跡的に復活しました。 「白レベル※8」と「ハイライト※9」、「黒レベル※10」と「シャドウ※11」というのはLightroomに限らず、一般的な写真用語です。 解説としてわかりやすいな、と思ったのは以下のサイトです。 【Photoshop/Lightroom】ハイライト(シャドウ)と白レベル(黒レベル)の違い Photoshopにも同様の調整項目があるので、ついでに覚えてしまえば一挙了得ですね。 白レベルを上げる 「明るいところ」の調整をもう少し掘り下げて行います。 ハイライトを下げたことで、明るいところすべてがやや暗くなってしまいました。 車のライトの軌跡をもっと光り輝くようにしたいので、画像の「最も明るいところ」だけをさらに明るくします。 「白レベル」を34にしました。若干ではありますが、ハイライトを下げただけの写真と比べて、メリハリがついたと思います。 「明るいところ」の調整は一旦これで終わりです。 続いては、「暗いところ」を調整していきます。 黒レベルを下げる 今回はシャドウの調整はせずに「黒レベル」を-64にしました。 夜空や空の色を暗くすることで、明るいところが写真の中に浮かび上がるようにしています。 次の連載では、ディテールや色味の調整を行っていきます。 連載一覧 Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(1) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(2) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(3) Lightroom Classicで写真をシネマ風に演出する(4) 補足:用語集 カラーグレーディング(カラーコレクション) もともとは映像作品の世界で使われている用語です。 写真の色味を調整する技法のことです。 カラーグレーディングとカラーコレクションを同義だと捉える人もいれば、それぞれ別の技法だと捉えている人もいます。 WB ホワイトバランスの略です。 LightroomやPhotoShopなどの画像編集ソフトに搭載されている機能です。 今回は青みのコントロールとして使っていますが、本来は白い被写体を白く見せるための機能です。 ホワイトバランスって何だろう? | オリンパス 色温度 WBの調整に使う機能の一つで、太陽光や白熱電球など、光源の色が持つ心象温度を数値化したもののことです。ケルビン(K)という単位で表します。 色温度が低いほど暖色系(赤・黄)の色で、高いほど寒色系(青)の色を持っているという考え方です。 カメラや画像編集ソフトの場合は、色温度を指定するとWBの調整機能で光源の色味を打ち消すよう、自動的に色温度の補正をかけます。 例えば、低い色温度を指定した場合、暖色を打ち消すために寒色系の色味に寄せます。一方、高い色温度を指定すると、寒色を打ち消すために暖色系の色味に寄せます。 ホワイトバランス・色温度(ケルビン)が分かるともっと写真が楽しくなるよ! 色かぶり WBの調整に使う機能の一つで、写真全体に特定の色味がかかった状態のことです。 色かぶりは、カメラの設定や光源の状態、撮影時間帯などの要因によって発生します。 赤っぽく見える状態を赤かぶり、青(緑)っぽく見える状態を青かぶりと言うようです。 階調 色や明るさの濃淡の幅を段階数で示したものです。階調の数が大きいほど滑らかで精細な画像になります。 例えば、モノクロ画像は2階調です。JPEGファイルでは、RGBそれぞれ8ビット階調の256階調で表現されます。 黒つぶれ 写真の一部が暗すぎて真っ黒になってしまい、被写体のディテール(輪郭)や色味などが失われてしまう現象です。写真の明るさを下げたり、夜景や黒い服を着た人を撮影すると起きやすいです。 肉眼では髪の毛の流れや服の細かなテクスチャがわかるのに、写真ではただ真っ黒でわからない…というときはその部分が黒飛びしています。 黒つぶれとは?しっかり露光して真っ黒な写真を防ごう! - ログカメラ 白飛び 写真の一部が明るすぎて真っ白になってしまい、被写体のディテール(輪郭)や色味などが失われてしまう現象です。写真の明るさを上げたり、雲や白い服の人を撮ったときに起きやすいです。 肉眼では雲の輪郭や服の細かな質感がわかるのに、写真ではただ真っ白でわからない…というときはその部分が白飛びしています。 白飛びとは?写真が明るくなりすぎるときの原因と対処方! - ログカメラ 白レベル 画像の最も明るいところです。 ハイライト 画像の明るいところ全体です。 黒レベル 画像の最も暗いところです。 シャドウ 画像の暗いところ全体です。 ...

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