Digital×Branding 企業サイトを起点とした、コーポレートブランドのつくりかた

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Digital×Branding 企業サイトを起点とした、コーポレートブランドのつくりかた

目次

企業ブランディングを加速させる、コーポレートサイトの在り方

2025年以降、製品やサービスのコモディティ化(差別化の難化)が進む中、体験(UX)・ブランド・信頼は比較的コモディティ化しにくいと言われており、企業のブランディング手法は大きく変化してきています。
企業の存在意義を「パーパス」として発信し、社会貢献やサステナビリティへの取り組みが企業価値を左右する時代となりました。かつては「マスメディアを駆使した宣伝・ブランディング活動」が主流でしたが、今や「体験・価値・関係性」を軸に多様なメディアを活用したナラティブなブランドづくりへとシフトしています。
この潮流はデジタル領域においても明白であり、多くの企業がコーポレートサイトをはじめとしたデジタルメディアを、ステークホルダーとの継続的なタッチポイントとして活用し、ブランディング活動に取り組んでいます。以前のように「情報提供さえできていればよい」という時代は終わり、社会への貢献や顧客との関係を紡ぎ、共創を描く"中長期的なブランディング"が不可欠となっています。

しかし実態として、「デジタルを活かしたブランディングがうまくいかない」という声も少なくありません。
その要因の一つは、DX(デジタル・トランスフォーメーション)ムーブメント後の戦略策定にあると言われていますが、本稿では、こうした背景を踏まえ、企業サイトを起点としたコーポレートブランディングを実施する有効性について解説していきます。

企業ブランドをデザインに落とし込むためのアプローチ

ブランド価値のスコア化

プロジェクトの初期段階において重要なのは、多角的な視点からの情報収集です。
クライアントや各部署へのヒアリング・アンケート調査をはじめ、顧客や社会が企業に抱く印象をユーザから直接聞き取ることで、現状の客観的な分析が可能になります。さらに、トライベックではヒューリスティック評価/自社分析を実施し、現在のブランド価値をスコアリング(見える化)します。
それぞれの分析で得られた結果をスコア化することで、改善の方針や強みなどが明確になり、どのスコアを伸ばすべきかなど、デザインリニューアルの方向性が明確になります。

また必要に応じて、プロジェクトメンバーや主要関連部署が一堂に集うデザインワークショップを実施。
討議した結果をブランドコンセプト策定への足がかりとし、表現の最適化や論理構造の調整を行います。
こうした取り組みを通じて、必要なリサーチ手法やアウトプットへのアプローチを柔軟に選択していくことが、ブランドマネジメントの質を高める鍵となり、小規模サイトから大規模サイトの構築まで、プロジェクトの要件に応じたブランドマネジメントが実現します。
ブランド価値は一朝一夕で築かれるものではありません。だからこそ、初期段階における丁寧なリサーチと対話が、長期的なブランド価値の形成を支える土台となるのです。

  • ※トライベックブランディング支援ツール「コーポレートブランディング」より抜粋
    ※トライベックブランディング支援ツール「コーポレートブランディング」より抜粋

一貫性のあるブランドアウトプットを作る

ヒアリングやアンケート、ワークショップから抽出したコーポレートサイトのあるべき姿をもとに、キーワードとして情報をデザイン言語化。企業像としてのビジョンやミッション、人格を把握し、それを制作方針・コンセプトとし、コーポレートのサイトのデザインルールとして定義、デザインキーワード、ムードボード(写真表現)、クリエイティブビジョンやコンセプトを策定。企業ブランドをサイト上で形成する要素として構築し、デザインガイドラインとしてまとめていきます。

  • ※トライベックブランディング支援ツール「コーポレートブランディング」より抜粋
    ※トライベックブランディング支援ツール「コーポレートブランディング」より抜粋

このプロセスで特に重要なのが、「コアメンバーの集合知」という考え方です。プロジェクト関係者全員が共通認識を持ってブランドアウトプットを作り上げることで、個人の趣向や上司の思いつきによる場当たり的な判断を減らし、一貫したブランドイメージを維持することが可能になります。また、デザインガイドラインはサイトのリニューアルで終わりではありません。運用・更新時のデザイン判断や、サイト拡張時の新規コンテンツ制作においても、企業の独自性を一貫して貫くための指針として機能し続けます。

継続的なブランドコミュニケーション

ブランドイメージを保持するには長い年月を掛けて、人々の心に印象を残すコミュニケーションが出来るかが鍵になります。コーポレートサイトにおいても、ステークホルダーとの対話を重ねながら、コンテンツを磨き上げ、定期的にビジュアルを刷新するなど、時代に合わせた取り組みが求められています。
近年では、企業の内部ストーリーを積極的に外部へ発信するオウンドメディアを構築する動きも広がっており、企業ブランドの透明性や信頼性を高める手段として注目されています。
リニューアルからしばらく時間が経過したサイトでは、気づかないうちにブランドの鮮度が失われていることもあるため、ステークホルダーに対して、今もなお信頼に値するブランド体験を提供できているかどうか——その問いに向き合うことが重要です。そのためには、デザイン分析やブランド体験分析を定期的に実施し、現在のブランドの健康状態(ブランドヘルスケア)を客観的に把握することが有効です。自社のブランドが今どのような状態にあるのか、現在のブランドヘルスケアの判断基準としてみることをトライベックでは推奨しています。

トライベック「デジタルマーケティング クリエイティブ支援サービス」各種
https://www.tribeck.jp/service/digital-marketing/creative/
コーポレートブランディング:
https://www.tribeck.jp/service/digital-marketing/creative/corporate-branding/
採用ブランディング:
https://www.tribeck.jp/service/digital-marketing/creative/recruiting-branding/
メディア・コンテンツ開発:
https://www.tribeck.jp/service/digital-marketing/creative/media-and-content/
デザイン分析:
https://www.tribeck.jp/whitepaper/design-analysis/

この記事の執筆者

吉野 智弘

クリエイティブUX事業部

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