トライベック初「ブランドブック」できました!

  • 会社紹介・その他

20190624_01.jpg

この度、初めてブランドブックを制作するにあたり、デザインを担当したアートディレクターの鈴鹿です。今回は、その制作経緯と目的についてご紹介したいと思います。

今年9月で19年目を迎える我社では、創立当初から従業員数も倍以上に増え、社内でのコミュニケーション活性化と価値観を共有する必要性が高まってまいりました。またそれと共にお客様や取引先などトライベックを支える関係各社も増えてまいりました。

現在の後藤社長が就任以来、トライベックグループでは、「ひとにやさしく、つなぐデジタルを」をスローガンに、ミッションとビジョン、さらに10のマインドセット(行動指針)を、社内の心をひとつにするための言葉として掲げ、日々業務を共にする従業員たちの指標となっています。その行動指針を社内のみならず、学生や社外の人にも知ってもらうため、ブランドブックを作成いたしました。

今回ブランドブックとして、3ヶ月近くもの時間をかけ、杓井CD(クリエイティブディレクター)と2人3脚で、デザインコンセプトから作成いたしました。トライベックメンバーとしての「あるべき姿」を、活き活きと描くことができたのでは、と手前味噌ながら、自負しております。

制作過程で悩み、苦労したこと

上記のスローガン、ミッション、ビジョン、10のマインドセットを一冊のブックレットにどのようにまとめ、表現すれば、読み手の心に響くのか。

整然と並んだ言葉を眺めるだけで、その真意を行間からくみとれれば良いのですが、読んでもらえなくなるとかえって逆効果になってしまいます。
そのため、ページ毎にレイアウトを変え、グラフィックドリブンで各ページを構成し、ページをめくるたびに、ヴィジュアルがパッと目に飛び込み、思わず文章を読みたくなるような、ワクワクできるレイアウトにしました。

20190624_02.jpg

また10あるマインドセットは1項目を1見開きで制作し、ちょっと不思議な世界観のイラストで表現。どのような絵で表現すれば、マインドセットの言葉が生き生きと読み手に伝わるのか。杓井CDと議論を重ね、悩み抜いた末、まるで絵本を読むような感覚で読み手の想像力を掻き立てられるよう、ちょっぴりファンタジックなイメージに仕上げました。

人は、文字を読む際には左脳を使い「理解」しようとします。絵やグラフィックを使用することで右脳を用い「想起」することで言葉への「理解」を容易にすることができます。今回イラストを多用することで、それぞれの「ことば」が、より伝わるような工夫を施しました。

それぞれのことばにこもった「まごころ」を伝える手助けとなるよう、イラストのほかにも工夫したことがあります。それは、ブックレットを手にした時、人がどう感じるか?
言葉の伝わり方は、文章や視覚的なヴィジュアルだけに留まらず、紙質や印刷加工といった、冊子を手に取った際の"感触"にも影響するのではないかと考え、杓井CDや印刷会社の方々と試行錯誤し、冊子事体のモノの感触にもこだわった作りとなっています。

20190624_03.jpg

紙質は、手で触ったときの紙ならではの温もりを感じる厚みと風合のある上質紙。印刷は、表紙にデジシルクという凹凸のある加工を施し、トライベックらしいシンプルで要素を削ぎ落としたデザインに、表情を加えてみました。このブランドブックを手にした際には、こだわりを感じていただけたら幸いです。

そもそもブランドブックって?

20190624_04.jpg

さて、そもそもブランドブックってなに?という方もいらっしゃるかと思いますので、ブランドブックについて少し説明します。

まず、インナーブランディングという言葉をご存知でしょうか?企業が強いブランド力を確立するためには、まずは社内でブランドの価値観や理念を共有し、行動することが重要であるという考えのもと、企業ブランドを社内に浸透させることを意味します。

難しいのは、いち個人であれば自分だけが思えは良いのですが、会社という育ちも考え方も違う他者が大勢集まった組織において同じ価値観、考え方を皆で共有しなくては、ひとつの理想に向かって進んでゆけないということです。その価値観の共有こそが、インナーブランディング、といわれることの第一歩なのです。

前回のコラムでとりあげられた「ほめも」というサンクスカードの試みなども、まさにその試みの一部です。

日々の感謝をカタチに。『ほめも』制度を始めました!

今回のブランドブックは、この社員に向けたインナーブランディングのほか、またトライベックの企業理念や使命、仕事への誇りなどを形にして配ることで、社員以外のステークホルダーに大切している価値観を伝えることができると思っています。

ことばの力

今回、ブランドブックをデザインするにあたって、後藤代表の「ことば」と時間をかけて向き合い、かたちにしました。そのことばは単にトライベックの社員としての心得にとどまるものではありません。そのことばには答えが示されているのではなく、人として充実し、仕事を通じて社会に居場所を作りながら生きていく上で大切な「あるべき姿」が問いかけられています。

言霊、なんてワードがあるように、ことばには力があります。スローガン、ステートメント、プレゼン、演説、標語、お題目…人はことばによって心を動かされ、時にそれが世界を、時代を変えてしまうこともあります。
ページを開いて、企業理念や使命、仕事への誇りなどを感じてもらえれば、ブックレットを作成した者のひとりとして幸いです。

この記事の執筆者

S.T

クリエイティブUX部 アートディレクター

この記事に関するご相談やご質問など、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

タグ一覧